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発達障害のあるお子様向け キャリアデザイン教育
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【お仕事体験プログラム②~KODOMO福~】丁寧さと効率のバランスを学ぶ

2016年5月26日

TEENS川崎の飯島です。今回は現在開催中のお仕事体験一般コースのプログラム『KODOMO福』についてご紹介します。

マニュアルに従って仕事のいろはを知る

お仕事体験一般コースについてはウェブサイトか『人事部』紹介記事をご覧いただければと思いますが、簡単にいうと「仕事っていっても沢山あるから、色々試してみましょうか」という趣旨のコースです。その中の一つが、今回ご紹介する『KODOMO福』というプログラムになります。

なんといっても本当にある古着専門のオンライン店舗Kaienの就労移行支援で実際に運営しています)を舞台に、子どもたちは、商品である子供服を検品から修繕作業といった出荷までの一連の仕事に携わっていきます。

プログラムの中には、仕事に必要な基本的なソフトスキルが学べるような仕掛けがされています。お仕事体験初心者にも比較的取り組みやすいため、春先は毎年必ず実施をしています。商品を大切に扱うという意識、同僚と役割分担をするためのコミュニケーション方法、お客さんとのやりとりの仕方、上司への定例報告などなど…すべてを先輩社員の指示やマニュアルに従って実施していくことで、働く姿勢の‘模範解答’を体にしみこませるのです。

スピードか?丁寧さか? 発達障害*のある子どもたちにとっては難問

ものすごく性格や特性がでるのもこのプログラムの特徴です。例えば検品作業ひとつとっても、「ノルマ達成を第一に商品の扱いはそっちのけ」というADHDの子もいますし、「とにかく綺麗にたたまなくちゃ気が済まない、締め切りなんて関係ない!」という自閉スペクトラム症のお子さんもいます。

もちろん時間厳守ですが、商品である洋服をぐちゃぐちゃにしていいわけではありません。かといって数ミリ単位まで気を付けて畳まなければいけないというわけでも当然ありません。マイルールに固執しがちな子どもたちに、「自分がどうしたいか」ではなく「会社は社員にどうしてほしいのか」を考えながら働く習慣づけをしていくことが重要です。

指示を受けて納得いかない様子の研修生に、ベテラン一般社員のお子さんが「仕事ってそういうもんだから」と一言。1年間お仕事体験に通い続けたお子さんの成長した姿に思わずぐっときてしまいました(あなたも去年文句言っていたけどね!という言葉も一緒に喉まででかかってきましたが)

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7月からの一般コースは新規プログラム『経理部』を実施予定です。ただこちらはまだ作成段階なので、次のブログでは専門コースユーザークリエイティブのプログラムについてご紹介をしていきたいと思います。

 

*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます

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