このページでは、ティーンズを利用した発達障害のある中高生の成長ストーリーをご紹介。
どのように自己理解を深め、どんな進路を選択したのか。また、高校卒業後はどのような生活を送っているのか。
様々な先輩の体験談から、お子様に近いロールモデルに出会えるはずです。
ティーンズでは毎年、中学3年生や高校3年生を対象に「進路納得度調査」を実施しています。ここでは、2022年度のアンケート結果から、『発達障害×進路』の一部をご紹介します。
発達障害の子の就職までの進路の選択肢
2022年度のティーンズ利用者のデータより
中3生については、一見すると全日制高校を選んだ割合が多く見えますが、それぞれの選び方を見ると違った事情が伺えます。例えば高卒後進学志望のため支援級から通信制+サポート校に進まれた方や、通常級や通級利用から就労を見据えて特別支援学校に進学された方、通級が設置されている都立高校などでは、サポートを受けながら高校生活を送る中で、その後の進路を探していく方など、お子様それぞれの状況に合わせた選び方が見られていました。
なお「全日制私立高校」の中には中高一貫校で内部進学された方もおり、中学選びの段階でご本人に合った私立中学校を選ばれた方もいらっしゃいます。次年度以降の選択肢では「内部進学」などの項目を加えることで、より正確なデータとなるように努めます。
2022年度のティーンズ利用者のデータより
高3生について、昨年と比べると割合として就労や就労準備をされる方の数が増えています。今後の傾向を見てまいりますが、それぞれの項目について補足します。
「就労」については特別支援学校等から障害者枠で就労するケース、就労継続支援事業所に福祉就労するケースがほとんどで、配慮を受けながら働く選択をされていることが伺えます。
「就労準備」については就労移行支援事業や、生活訓練(自立訓練)事業等の障害福祉サービス事業所、障害者職業能力開発校などの公立機関などで就職や進路決定に向けた準備をする方としており、昨年に比べると10%ほど増えています。当社Kaienでも「じぶんを再定義し、みらいを再設計する場」と位置づけた自立訓練(生活訓練)の事業所を拡充しており、ティーンズのすべての直営事業所の近隣地域に自立訓練(生活訓練)事業所が設置されたことで、高卒後の第三の選択肢として選びやすくなったことも背景として挙げられると考えています。
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【2022年度版】ティーンズ進路実績レポート
【2021年度版】ティーンズ進路実績レポート
【2020年度版】ティーンズ進路実績レポート
ティーンズでは毎年、高校を卒業するみなさんにインタビューを行っています。それぞれがどのように自己理解を深め、どのような進路を選んだのか。これまでの人生や今後の展望をお話しいただいています。
「…平日は忙しかったので、週末のお仕事体験の休み時間とかに考えていることや悩んでいることを沢山話した。高3になってお金とビジネスの勉強をしっかりやりたいと目標が決まり、志望校も決められたので…」
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「…家とか自分と周りの環境が違うことを「恥」だと感じることが多くなって…//…中学校に入ると、少しずつ自分が何者かが見えるようになってきたように思います…//…自分が取り組める量やスピードの限界があることを知り、大学進学時には合理的配慮を受けようと思ったきっかけとなりました…」
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「…自分が登場する、物語をイメージしていた。楽しかった…//…勝手に他のクラスに混じって試験を受けようとして、他の担任の先生に泣くほどおこられた。難しい問題のテストを受けて見たかった…」
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「…みんなに伝えたいことは”つらいことにも向き合おう。でも完璧を目指すな”ってこと。苦手は苦手として周りに伝えることで、自分に合った環境を知ることができると思うし、周りと上手くいくことが増えると思う…」
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既卒生インタビューでは、放課後等デイサービスティーンズのご利用終了後、進学あるいは就職して新たな道に踏み出した皆様に、あらためて当時を振り返っていただき、過去のこと、現在のこと、未来のことを伺っています。
「…ティーンズでお仕事体験に参加したり、スタッフや他のお子さんと話す中で、高卒での就職は体力・精神面、そしてスキルを考えても難しいと判断しました。(大学進学すると)将来の夢を探す時間がとれたり、余裕をもって社会に出ることが出来るので、大学進学の方が良いと決めました…」
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*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます