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ニュースレター2016年5月号Q&A 「発達障害児のお子様の不安と期待のバランス」 「いわゆる”グレーゾーン”について」他

  1. 残席わずか 発達障害に理解のある学校 合同説明会 (6/19 日曜 開催)
  2. 海外メディア 発達障害児関連の注目ニュース
  3. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします

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  • 第1号 特集「10代の発達障害」
  • 第2号 特集「発達障害と間違えられやすい症状」
  • 第3号 特集「発達障害者(児)の進路・就職」
  • 第4号 特集「Kaien創業期~違う登山口 同じ頂上~」
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1. 残席わずか 発達障害に理解のある 学校合同説明会 (6/19 日曜 開催)

TEENSからのお知らせです。6月に開催する「第2回 発達障害に理解のある学校 合同説明会」。当社をご利用でない方、待機リストに載っていない方のご予約可能枠が少なくなってまいりました。お早めにお手続きすることをお勧めいたします。ご予約はウェブサイトからのみ可能です。

  • 基調講演: 当社代表の鈴木より、将来を見据えた進路選択に関する講演を行います。(10:20~10:50)
  • 個別相談: ご参加いただくすべての中学・高校の個別の相談ブースを設けます。(11:00~16:00)
  • 一斉説明: 一部学校について、個室を利用して一斉説明会を実施します。(11:00~16:00の中で一学校30分ずつ)
  • 大学座談会:大学関係者の方々に、座談会形式で大学における取組についてお話しいただきます。(12:50~13:50)
    • 清泉女子大学 就職課  河野香織様
    • 富山大学 アクセシビリティ・コミュニケーション支援室 桶谷文哲先生
    • 明治学院大学 学生相談センター  戸谷祐二先生
    • 早稲田大学 障がい学生支援室/学生相談室 樫木啓二先生

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2. 海外メディア 発達障害児関連の注目ニュース

このコーナーでは海外メディアが伝えた子どもの発達障害に関する注目記事をセレクション。解説を交えてお伝えします。今回は『①英国のスーパー ”静かな時間”を導入へ 自閉症で感覚過敏のお客様への対応』、『②ADHDのオンライン診断テスト 米国政府が認可』の2本です。

①英国のスーパー ”静かな時間”を導入へ 自閉症で感覚過敏のお客様への対応

British store launches ‘quiet hour’ for shoppers with autismblank

自閉症スペクトラムやアスペルガー症候群のお子様の場合、感覚過敏が強いことが多いです。それは心の安定度や年齢によってだいぶ異なりますし、イヤマフなどによってしのげる場合も多いのですが、それでも騒々しい場所は苦手な方が多く見られます。過去に自閉症スペクトラムの顧客がトラブルを起こしてしまった英国のスーパーで、ストアマネージャーが英断。5月7日の朝8時から1時間の「静かな時間」を導入するとのことです。

日本は交通機関でもお店でも営業活動のため、あるいは親切心のため、様々な音声が流れています。が、親切にしているつもりでもかえって感覚過敏の発達障害の方にはうるさく感じて居心地が悪いどころか、お店に寄りつけないということもあり得ます。

目の見えない方、耳の聞こえない方のために、色を派手にしたり、音声支援を導入したりはもちろん良いと思うのですが、その裏で視覚・聴覚過敏の発達障害の人が苦しむ可能性があるのは、社会として徐々にですが認識を高めていってほしいと思います。

写真も英文記事から

写真も英文記事から

②ADHDのオンライン診断テスト 米国政府が認可

Qbtech receives FDA clearance for online test that assesses ADHDblank

ADHDの診断。オンラインで使える診断キットがFDA(アメリカ食品医薬品局 日本で言う厚労省)の認可を受けたというニュースです。コンピュータに取り付けたウェブカメラで動きを撮影するなど簡単な操作で、お子さんがADHDかどうか、また治療方針などが簡便にわかる方法とのことです。専門医がいない地方の病院などで活用されることが目指されているだけでなく、これまでの診断よりもコストや手間が大幅に下がるため医療費の削減も見込まれるとのことです。

記事の中では、ADHDの治療法として30億円の資金を集めて開発されている療育ゲームもFDAの認可を目指しているとあります。日本は現場レベルの支援は進んでいますが、こうした多額の資金を使って、また先端の技術を使って治療・教育を発達障害の世界に取り入れていく動きは、やはりアメリカを軸に今後動いていきそうです。このニュースレターでも最新の動向を引き続きウォッチし、お伝えしていきます。

3. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします

代表取締役の鈴木です。ニュースレターの登録時や説明会の申込みフォームなどでお寄せいただいたご質問、ご意見にTEENSスタッフ飯島と鈴木がお答えします。

不安が大きい子に期待を大きくさせる危険性について

Q1. 4月から都立定時制高校2部に通う予定の男子の母です。学力に苦手さがありますが本人は理系の大学進学を希望しています。時間の空いている午前に学習支援、できれば個別指導をしていただける所を探しています。TEENSは午前中、土日の学習時間は設けていないのでしょうか。息子は中学1年生の頃にアスペルガーと診断されていて、卒業時に自閉症に変わりました。中学3年生で受験の大きな不安と対人関係の不安定さから不登校になり、薬への理解もなくなり精神的に追い詰められた状態でした。不在がちの父親の前では大人しく、いつもそばにいる私と妹に対して別人のように暴言と激しい行動をとっていました。1月に本人の希望で発達検査を行ったのですが、前回から大幅に下がってグレーゾーン・自閉症と診断され、MRI、CT検査で脳に傷のあることもわかりました。今は再び薬を服用して家族と少し話ができるようになり安堵していますが、高校生活への不安は拭えません。小さい頃から過敏で感情的で真面目な気質です。パソコンが好きでプログラミングを習っていましたが英語数学の基礎につまずきと書字に厳しさがあるため上手くいかないそうです。それでもプログラマーに必要な勉強を大学に入って学びたいんだと話してます。基礎力をつけ大学進学するには、これからどうしたら良いのか迷っています。

鈴木. 要点を整理しますと、現在定時制高校生。不安が大きい。ご家族とのコミュニケーションも学校でのコミュニケーションも不安定。発達検査で数値が大きく下がっている。高次脳機能障害も疑われる。英数が苦手(あるいは積みあがっていない)。ただし将来はプログラマーになりたい。理系の大学に行きたい。という感じですね。

まず、あまり状況としては良くないと思いました。不安をぬぐうために、期待を大きくさせている傾向が感じられたからです。ご本人もそうですし、ご家族もそれを助長している印象があります。

不安が高ぶった時に、確かにそれを鎮めるのは誰であっても難しいことです。その時に、希望を感じる、期待を持つことで、不安とのバランスをとることは確かにあると思います。シーソーに例えると、不安が大きい場合に、対にある期待を大きくすることで、精神的なシーソーのバランスを取るようなものです。ただし過度な期待を大きくしていくと、それが非現実的だということとなった場合に、一気にシーソーが不安のほうに傾きます。危険です。

ご本人が不安になるのは、将来が見えないからと考えられます。このため大きな期待を与える手法も一つの可能性ですが、まずは血のにじむような努力しなくても、きちんと受け入れてくれる家族がいて、きちんと社会の中で歯車になれるということを理解してもらうほうが良いと思います。

私が暗に前提にしているのは、英数が苦手でコミュニケーションが苦手な場合、またIQの検査で数値が低くなっていっている場合、プログラマーはかなり現実的ではないということです。良い意味で諦めたほうが良い気がします。

パソコンが好きというのは多くの場合、ユーザー(使い手)として好きということで、クリエーター(作り手)になれるわけではないということが一つの理由です。他の例で言うと、甘いものが好きでもみんながパティシエになれるわけではなく、またお菓子が作れたとしても他人が喜ぶものを迅速にコストを抑えて協力して作るという商売人やチームプレイヤーとしての要素も、本物のパティシエとしては兼ね備える必要があります。そうでなければ仕事ではなく趣味で終わるわけです。プログラマーも一緒のことが言え、職業人になるには、まず作り手となる技術と、チーム力・働く力が必要になります。換言すると、プログラミングは学問というよりも実践で学ぶものともいえます。

また確かに高度なプログラミングは数学の修士や博士レベルの知識が要求されますが、現在世の中に出回っているアプリを作るために、数学や英語の高度な理解は要らず、それこそ小学校低学年でもそこそこのアプリを作れ、ちょっとしたプログラマーになっています。彼らは四則演算と簡単なアルファベットしか知らない状態ですが、十分に基礎的なものは作れるわけです。ご本人がこれまでプログラミングを学ぼうとしても、上手くいっていないのは、厳しい現実をお伝えすると、基礎学力というよりも、もともとの知力の低さという部分が大きいと思います。

発達障害のあるお子さんの場合、他のお子さんよりも将来のことが想像しにくく、無理な目標を設定しがちです。そこにご家族が一緒になって応援してしまうと、良かれと思うサポートが、最終的にご本人を苦しめる可能性が高いです。お子さんが小学生ぐらいの場合は夢を一緒に語って大いに結構ですし、そうあるべきだと思います。が、苦しみ苦しみ10代後半に来ている状況ではやはり今までの夢は難しいという現実をまずは親が直視する必要があります。それが親の役割ともいえます。

このため、第一に勉強ではなく、当社のプログラムではお仕事体験(専門コースのユーザーかクリエイティブ)が必要だと思います。いずれにせよ、徐々にご本人が上手にプログラマーになることを良い意味で諦めてもらい、一方でご本人の特徴が活かせ、楽しく過ごせる、働ける方向を探っていく場になると思います。理系の大学に行かなくても、プログラマーにならなくても、他にも楽しく過ごせ、ご本人を受け止めてくれる環境・職種はあるはず、将来は捨てたものではないという理解をしてほしいということです。

すべてはご本人の安定のためです。現実的でポジティブなメッセージがきちんとご本人の心に響くような環境を設定すべきだと考えます。いきなりご本人に現実を突きつける必要はありません。受け取れる部分を徐々に当社プログラムの中などで納得してもらえばよいと思います。ただ、ご家族は早めに気付いてあげる、つまりご家族はまず現実を直視してほしいと思います。

発達障害=プログラマが適職、PC好き=IT業界、などというのは誤解に近く、一人一人の状況でお勧めの進路・進学は異なる。

発達障害=プログラマが適職、PC好き=IT業界、などというのは誤解に近く、一人一人の状況でお勧めの進路・進学は異なる。

発達障害のグレーゾーン

Q2. 子供がハッキリとした発達障害でなくグレーゾーンにいることで悩んでいます。周りの理解が得づらく、怠けものや変りもの扱いで、本人は自信を無くし中々プラスな方向に行けません。特に教師の理解が少ない気がします。

鈴木. グレーゾーンという概念はまず人によってかなり定義が異なります。先日、当社のセミナー「なるほど発達障害 Kaien Meetup」でもお話ししましたが、小学生のグレーゾーンと高校生のグレーゾーン、そして大人になった時のグレーゾーンはだいぶ違いますし、アスペルガー症候群・自閉症スペクトラムのグレーゾーンとADHDや学習障害のグレーゾーンも違います。親御様がおっしゃるグレーゾーンと医師や福祉関係者がいうグレーゾーン、教育関係者が言うグレーゾーンも重なるところはあっても違うケースが多いです。

ご質問の中身からだけですと、「グレーゾーン」の状態は、おしゃべりや勉強は概ね可能だが、こだわりの強さや一斉指示が入りにくいことで全体行動がなかなか出来ず、あるいはいわゆる空気を読まずに行動しやすいため、特に学校の先生や周囲の保護者・児童生徒から理解がされずらい、ということなのかなと思いました。またそれゆえに自尊心が得られない状態と理解しました。

もし上記のような状態ですと、グレーゾーンだから周囲の理解が得られない、というよりも、グレーゾーンというよりもしっかりと発達障害の傾向がみられるが、そのような明快な状態ですら、教師などが発達障害の理解が乏しいために、理解ができない、あるいはしようとする状態になっていないということだと思いました。

こういった場合ですと確かに親御さんは徒労感があると思います。いくら言ってもわかってもらえないという状態だからです。一方でこのような状態でも元気に楽しく通うお子さんは現にいます。それはもともとその子の自己肯定感の強さもありますが、学校以外の場で自己肯定感を育む場があるかどうか、だと思います。学校以外の場は家庭がやはり最も大きな場で、ついで当社のような放課後等デイサービスなど専門機関、あるいは福祉の知識がなくてもご本人を認めてくれる習い事の場なのでしょう。

当社も啓発活動はしていますが、なかなか理解は進まないのは仕方がない部分もあります。発達障害の人は常にアウェイ感を感じやすいのが現代の日本社会だと思いますので、それは前提として、いかにホームと感じられる自分の居場所を作り、安心できる関係・時間を増やせるかに、親御様としては支援の重きを置いていただければと思います。

待機について

Q3. 現在、20-30名の方々が待機されているとお聞きしましたが、実際に指導を受けられるようになるのはいつ頃になりそうか、おおよその目安を知りたいです。

鈴木. たしかに各拠点数十人の待機があります。ただしすべての方が同じ枠をご希望とも限りません。たとえば特定の曜日、具体的には月曜夕方にお待ちいただいている方はそのうちの5分の1から、10分の1ほどだと思われますので、数人の待機ともいえます。つまり場合によっては数か月後にご利用頂けるかもしれませんし、卒業をしたり利用の枠がシャッフルされる来年4月の段階でご利用頂ける(つまり1年待つ)可能性もあります。

なお、現在第5拠点のオープンの準備を進めており、そうなりますと現在の利用枠に空きが出る可能性が高いですので、多くの方にご利用頂けると思います。ご理解のほどどうぞよろしくお願いいたします。

埼玉での開設予定

Q4. 埼玉県在住です。3歳の年少男児の母ですが、今後、埼玉県で教室を開所される予定はあるのでしょうか。現在通っている民間幼児教室が未就学児対象のもので、小学校入学後に学習も含めて学べる場を探しております。

鈴木. はい。埼玉県や千葉県に拠点を開設したいと思っています。現在は東京に2か所(新宿、御茶ノ水)、神奈川に2か所(川崎、横浜)ですが、東京はあと数拠点、神奈川もあと1拠点以上は作りたいと思っていますし、それと同時期に埼玉や千葉にも拠点をオープンしたいと思っています。もともと鈴木は埼玉県飯能市が出身で出身高校も県立川越高校ですので、地元に貢献したいという意識は高いです。(ちなみに川高は発達障害っぽい高校生たちが思う存分に息をし、変わり者として存在感を発揮できる、稀有な校風でした。KaienやTEENSも川高の雰囲気を当初から意識しています。)

ただし、東京や神奈川に比べると、埼玉や千葉はまだ発達障害に対する理解や関心が少ないような気がします。当社のウェブサイトへのアクセス数を見ても、人口比を考慮しても、東京や神奈川はアクセスが非常に多く、埼玉や千葉は少なめです。ただ出店するだけではなく、あわせて発達障害に関する啓発も出来ればと思っています。

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