ティーンズ

発達障害のあるお子様向け キャリアデザイン教育
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休憩時間の子どもの姿②~ラジオ体操でリフレッシュ!~

2016年4月27日

TEENS御茶ノ水の栗原です。

入社して早1ヵ月が経とうとしています。前職では子育て支援や学習支援等を行う組織で、乳幼児~高校生まで幅広い年齢の様々な課題や背景のあるお子さん達を支援してきました。私がお子さんと関係性を築くためによくやっていたことは、その子の好きなことを教えてもらい、場合によっては私自身も一緒になって楽しむということでした(例えば野球好きな中学生の場合、球場を借りて本気の野球試合を実施。試合の前にはもちろんバッティングセンターに通いました)。

TEENSでも、お子さんがスタッフや他のお子さんと楽しみながら関係性を築いていくことが出来る休憩時間を大切にしています。今回は前回(TEENS御茶ノ水スタッフ・薮崎のブログ)に引き続き、みんなで楽しんだ休憩時間の一場面を紹介します。

一緒にラジオ体操をする人集まれ~!

休憩時間になると、「待ってました!」と言わんばかりに、スマホに入れたラジオ体操の音源をさっと準備して、みんなに大きな声でラジオ体操への参加を呼びかけるお子さん。彼の呼びかけには、「それは第1体操?第2体操?俺、第2体操が好きなんだよな。第2体操はしないの?」とか、「電子辞書の中にラジオ体操の音楽、入ってますよ。」など、普段発信の少ないお子さんからも反応が次々と!ラジオ体操を呼び掛けた彼を中心に人が集まり、その輪がどんどんと広がっていきます。しかし、参加したくない様子のお子さんにもしつこく誘ってしまった彼。それに対して「やりたくない人もいるので、一回断られたら繰り返し誘うのはやめましょう」と指摘するスタッフ。楽しい中にも必要な指摘は忘れません。

学習の合間に体を動かしてリフレッシュ

呼びかけにはスタッフも手を挙げ、最終的には5、6名で楽しく体を動かしました。10分間の休憩時間が終わるとすっきりした様子で、席に戻っていく子どもたち。あとでみんなに呼びかけた彼に、なぜラジオ体操をするのかを聞いてみると、「ラジオ体操が好きだから。一人だと恥ずかしいけど、みんなでやれば恥ずかしくないから」とこっそり教えてくれました。

子どもたちの主体性を大切に

10分間の休憩時間。発達障害*のお子さんですと、休憩時間(どのように過ごしてもよいフリーな時間)を上手に過ごすことが苦手な子も少なくないですが、開所1周年を迎えたTEENS御茶ノ水では、ラジオ体操の他にも、「私が作ったクイズに答えたい人!」とみんなに呼びかけてクイズショーを開くお子さんや、双六を楽しむお子さんなど、子ども発信の主体的な休憩時間を過ごす姿が見られます。 子どもたちが自由に考え、人を巻き込み、巻き込まれ、好きなことに夢中になっている姿からは、ここが子どもたちにとって安心できる場になっていることを感じます。

今後も必要な場面ではスタッフが橋渡し役を担い、時には一緒に楽しみながら、お子さんの主体性や思い、お子さん同士の関係を重視した過ごし方を大切にしていきたいと思います。

*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます

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