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自閉症の子には”人間関係”も構造化して教えよう営業トークで学ぶコミュニケーション お仕事体験「営業部」のご紹介

2017年9月4日

TEENS川崎の飯島です。今回は9月スタートのお仕事体験新プログラム「営業部」についてご紹介します。

●お仕事体験紹介シリーズ

【人事部】発達障害のあるお子さんに「他者目線」を教えるには?

【Kaien義塾】お仕事体験プログラムで学習の”くせ”をアセスメント

【KAIZAP】ストレッチ運動をとりいれた新しいお仕事体験プログラム

人間関係を構造化する

お仕事体験では、参加するお子さんは「社員」、スタッフは「上司」や「先輩社員」という役割を担いながら業務を進めていきます。お子さん同士は「お友達」ではなく「同僚」なので、仲良くすることではなく機能的なコミュニケーションをとることを求められます。

ASD(アスペルガー、自閉症スペクトラム)の方への支援のアプローチのひとつとして、構造化というものがあります。これは、先の見通しを持ちづらい人にむけて「いつ」「どこで」「なにを」「どのように」「どこまで」「次は何をするのか」といった情報を、視覚的にするなどしながら明瞭にして、情報を伝える手法です。

これはなにも特別な技術ではなく、日常にも溶け込んでいます。例えば歩行者用信号機にある残り時間表示も、レストランのショーケースに入っている食品サンプルも構造化の一種です。これらがあることで、わたしたちは「いつまでまつの!?」とイライラせずに済みますし、知らない名前のメニューでも安心して注文ができるようになります。ASD(アスペルガー、自閉症スペクトラム)の方々のサポートをしていく場合には、この心遣いの幅を広げることで、安心して自立的に活動してもらえるようになるのです。

食品サンプル。海外だと珍しいようです。

 

TEENSのお仕事体験の中では、人間関係も構造化します。人と人との”関係性”というのは目に見えるものではありません。誰に教えられるわけでもない関係性による接し方の違いというのは発達障害の方にとってはとても分かりにくく、そのことからトラブルになってしまうことがしばしばあります。

そのため、お仕事体験の中では各々の役割と接し方の違いを明確化しています。スタッフは先生ではなく「上司」か「先輩社員」になり、お子さん同氏は友達ではなく「同僚」となります。それぞれ仲良くすることではなく業務を円滑に進めることが目的となります。そのため、話す内容や作法は自ずと限定され、報連相の仕方にはそれぞれ型があり、話すべき内容、話してはいけないことが明確になった状態でコミュニケーションをとることができます。

ルールがわかりやすく、安心できる空間の中でコミュニケーションの練習をすることで、自信がついた子どもたちは、不思議と自由度の高い空間の中でも上手に受発信ができるようになっていきます。

営業訓練はコミュニケーション訓練

9月から始まった「営業部」のプログラムでは、営業チームとコンビニチームに別れてそれぞれの目的に向かって業務をすすめていきます。ここでも関係性を構造化し、それぞれのコミュニケーションの目的を明確化します。

営業チームは、コンビニの店員に商品のアピールをすることが任務です。コンビニチームは、営業マンから商品の情報をできるだけ多く集めて、上司に報告することが任務です。

セッションの中で、子どもたちはマニュアルを見つつ、同じチームの人たちと練習をしてから本番に臨みます。名刺の渡し方や受け取り方、質問の仕方や受け方…立場が変われば作法も変わります。簡単なことではなありませんが、マニュアルで学んだことを実践する…、を繰り返しながら型としてはいるように練習を重ねていくことが大切です。

名刺交換の練習です

見にくいですが、もらった名刺を名刺ケースの上に置いています。えらいです。

 

ある程度型が入ってくると、余裕ができて今度は姿勢や相槌のタイミングを意識できるようになる子もいます。その域まで達するには時間もかかりますが…。

また、共通の目標がある仲間をもつことも重要です。普段のお仕事体験でも「チームで協力し合って」なんて言葉はよく使うのですが、分担・協調の意味が薄い課題だとチームの人を意識しづらくなります。一方、今回のプログラムは共通の敵(?)がいるため仲間意識を醸成しやすくなるのです。他チームと比較しつつ、個人ではなくチーム単位で評価をしていくことで、他者を意識しながら活動にあたってもらうのもこのプログラムの醍醐味となります。

まだ始まったばかりなので、今後のお子さんの変化を楽しみにしていきたいと思います。

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