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発達障害の子のためのハローワーク 続編発売!2019年12月号

  1. 発達障害の子のためのハローワーク 続編発売!『まんがでわかる 発達障害の人のためのお仕事スキル: 楽しく働くためのヒント&セルフアドボガシー』
  2. 海外メディア 発達障害児関連の注目ニュース グルテンフリーダイエット 自閉症児に効果なし
  3. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします 発達障害の子の子育て 『褒めツボ』を探ろう

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当社著作本 好評発売中

1. 発達障害の子のためのハローワーク 続編発売!『まんがでわかる 発達障害の人のためのお仕事スキル: 楽しく働くためのヒント&セルフアドボガシー』

ハローワーク本の中で登場した発達凸凹の子どもたちが大人になったときに、職場で自分の力を発揮するためのノウハウをまとめました!

働くことをイメージし始める10代後半の子どもたちにも読みやすい漫画形式。実際に働いている方々のワザもご紹介しています。

タイトル: 『まんがでわかる 発達障害の人のためのお仕事スキル: 楽しく働くためのヒント&セルフアドボガシー』

価格: 2,200円+消費税

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2. 海外メディア 発達障害児関連の注目ニュース グルテンフリーダイエット 自閉症児に効果なし

このコーナーでは海外メディアが伝えた子どもの発達障害に関する注目記事をセレクション。解説を交えてお伝えします。今回は『グルテンフリーダイエット 自閉症児に効果なし』、『オメガ3脂肪酸 一部のADHD児に効果の可能性』の2本です。

①グルテンフリーダイエット 自閉症児に効果なし

New Autism Study: Gluten-free Diet Does Not Help Autistic Children

先日のKaienの保護者会でも、グルテンフリーダイエットをして、効果が出たようだという親御様がいました。しかし残念ながら、この研究では自閉症児への効果は期待されないようです。これまで行われたアンケート調査では効果が否定されていました。今回はより科学的な研究がポーランドで行われ、効果が確認されなかったとのことです。

もちろん食に気を配ることは、人として様々な効果が期待されるはずです。また良いことをしているという気持ちで偽薬効果も期待されます。ただしグルテンフリーダイエットは広がっている割には根拠がなく、このような情報が多くの方に届けば良いなと感じます。

②オメガ3脂肪酸 一部のADHD児に効果の可能性

Omega-3 oils boost attention as much as ADHD drugs in some children

一方でサプリでもオメガ3脂肪酸の効果は、元々体内にオメガ3脂肪酸の一つであるエイコサペンタエン酸(EPA)が不足しているADHDの児童に限って、効果があるという研究が出ました。ロンドンにある研究機関の調査によります。しかし通常レベルのADHD児には影響がないこと、EPAの血中濃度を確認してもらった後に、医師の管理のもとでサプリを試行することに年を押しています。

もちろんそもそも一つの研究結果であり、92人での調査でしか有りません。追加の研究では最初の研究が覆される結論が出ることも珍しく有りません。実際に効果が確定していないサプリを服用するよりも、まずは規則正しく、安定的な生活を心がけることが、QOLを上げられることは言うまでもないでしょう。

3. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします 発達障害の子の子育て 『褒めツボ』を探ろう

ニュースレターの登録時や説明会の申込みフォームなどでお寄せいただいたご質問、ご意見にお答えします。

発達障害の子の子育て 『褒めツボ』を探ろう

Q1. ペアレントトレーニングは全課程受講しました。しかしながら「褒める」ことをはじめ、何も実行できません。頭ではどうすべきか分かっているのですが。機会があれば、こんな母親にアドバイスをいただきく存じます。

A. ペアトレ完走お疲れ様でした!「褒める」…大事ですね。子どもとの信頼関係を作る上で、大事なコミュニケーションの形のひとつだと思います。一方で、それはとても難しい技術なので、すぐにできなくても心配しないでください。一方で、勘所が分かれば褒め上手になることができます。いくつかポイントをご紹介しましょう。

①相手がコントロールできる行動を褒める

 例えば「賢さ」のような素質を評価すると、いざ結果が振るわなかったときやよりできる他者と比較したときに「自分は本当は賢くないんだ…」といった具合に自尊心を下げるリスクがあります。 もし、テストの結果を評価してモチベートしたい、と考えたなら「本当に賢くて素晴らしい!」ではなく「勉強を頑張ったから、たくさんの知識が身についたね」というように努力やとりくむ姿勢、心構えを評価していけるとよいでしょう。

②”褒めツボ”はひとりひとりちがうということを心得る

 いわゆる3S(すごい・さすが・素晴らしい!)で喜べる「褒められ上手」な方もいれば、褒めツボが独特なタイプの方もいます。一緒にはしゃぐくらいの方がいいのか、淡々と静かな方がいいのか。「素晴らしい!」と真正面から褒めるのか「マニアックだね」というように本人にとって評価されていると感じる言葉をかけるのか。特にASD傾向の子は褒めツボが独特な場合が多いので、その子にとって嬉しいポイントを探れるとよいでしょう。

③褒めるときは心から伝える それができないときに無理をしない

 とはいえ…そもそも今回のご相談は「頭ではわかっているのにできない!」というお話ですよね。…わかっちゃいるけどできないよ!ということかもしれません。

 人を褒めるにはそれなりに心の余裕とエネルギーが必要です。もちろん雑な「褒め」であれば簡単にできるかもしれませんが、そんな風に褒められても返って逆効果になります。人を褒めるときには本心からお伝えするのがマナーですし、そうでないなら無理に言わないほうが無難です。そんなときには、「褒めよう!」と思わず、まず相手の話を聞こう、関心をもって行動をよく見てみよう、というところから始めてみて下さい。自然と褒めたくなるポイントが見つかるでしょう。 また、無理してあなたが褒めなくてもよいかもしれません。特に、思春期を迎えたお子さんを褒めるのは親にとってもなかなか難しいものです。お子さんの良いところを見つけてくれるような第三者の言葉を借りて、「●●さんが褒めてくれてたよ」とお伝えするのもよい手段です。

 それでも難しければまずご自身の心の余裕をつくるところから始めてみましょう。リフレッシュできる機会などありますでしょうか?もし同じ悩みをもつ方とお話する機会が必要であれば、ペアトレ参加者の方はクラスルームをご用意しています。保護者同士の繋がりで癒やされることもたくさんありますので、ぜひ活用してみて下さい。

【参考】Kaienペアトレ 「5期生」・「オンライン2期生」を募集

ゲーム以外でやる気をおこす方法は?

Q2. 息子は、中学(現在中1、自閉症児クラス)には通えているものの、オンラインゲームにしか関心がなく精神的な引きこもりに近い状態。小学校時代に放課後デイに通った経験はあるが、結局スタッフにも周囲の子にも心を開かなかった。将来に向けてプラスになる時間の過ごし方をさせたいと思うが、ゲーム以外に関心も意欲もないので、困っている。TEENSには、そういう子のやる気を喚起したり、心を開かせたりする方策がありますか?

A.「TEENSには、そういう子のやる気を喚起したり、心を開かせたりする方策がありますか?」…なんとも耳の痛いお言葉ですね…。YES、と自信をもってお答えしたいですが、うまくいこともあればうまくいかないこともあり日々試行錯誤しています、というのが正直なところです。

 ちょっと本筋からそれるかもしれませんが、TEENSとして今どういった思いがあるのかをお話させて下さい。もし共感いただけるようであれば一度体験セッションにご参加いただけると良いかと思います。元々TEENSでは「はたらく力(段取り力・コミュニケーション・自尊心)を育みます」というコンセプトで発達障害の小中高生のサポートをスタートしました。そこから7年目を迎えた今年、本当にそれだけでいいのかな?という見直しをしています。確かに、はたらく力を成長させて旅立っていった子どもたちは本当に頼もしく、高卒後もそれぞれの進路先で活躍されています。一方で、社会で力を発揮するための武器を手に入れても、それをどう使うのか、自分で考えられない/決められない、その結果自分の人生に対して大きな不安を抱えている青年たちの姿も目の当たりにすることがありました。結局、支援者や保護者などの大人主導で与えられた武器だけでは、彼らはうまく使いこなせなかったのです。この点については私達としても大いに反省があり、今現在コンセプトの見直しを図っています。

 とても興味深い研究があります。『所得や学歴より「自己決定」が幸福度を上げる』という研究を、2018年に神戸大学が発表しました。この自己決定の機会が、発達障害の子どもたちは奪われてはいないか?確かに、発達障害の子の中にはたくさんの情報を合理的に判断することが苦手なタイプの方も多いため、周囲の大人は良かれと思って彼らに最適と思われるレールを敷いたり、転ばぬ先に杖を置いたりしています。しかし、それを続けていると彼らは自分たちの人生への当事者意識を奪っていくことになるでしょう。

 そんなわけで、ここ最近TEENSでは特に思春期を迎える子どもたちと密にコミュニケーションをとりながら、ご本人のこれまでの経験や思い、希望の言語化と整理のお手伝いをし、日々をどう過ごすか、その先でどんな人生を目指すかのデザインと実践のお手伝いを徐々にするようにしています。実は大人が思うよりもたくさんの思いを抱えている子はたくさんいますし、それがうまく言葉にできず苦しんでいる子もいます。サポート与える、という視点ではなく、子どもたち自身が自分に必要だと思うサポートを選べるような素地を作っていくための関わりを目指していきたいです。

 2019年のニュースレターもこちらで最後となりました。2020年、思春期の発達障害の子たちへのサポートをアップデートするつもりで邁進したいと思います。引き続きよろしくお願いします。

 

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