発達障害のあるお子様向け キャリアデザイン教育
MENU

学校法人早稲田学園 わせがく高等学校(柏キャンパス)インタビュー生徒が安心して学べる環境

ティーンズ柏 2026年6月18日

ティーンズ柏です。
学校法人早稲田学園 わせがく高等学校(柏キャンパス)のセンター長 小林紀子先生にお話を伺いました。インタビューを通して、学校法人早稲田学園 わせがく高等学校の教育内容やサポート体制について深く掘り下げ、発達障害があるお子さんを持つ親御さんが知りたい情報をお届けします。

【教育ビジョンと学校生活】生徒に寄り添う「安心の場」と、活気に満ちたキャンパスライフ

〈スタッフ〉
先生が学校で生徒さんと接するにあたって、一番大切にされている「思い」から教えていただけますか?

【小林先生】
私たちが一番大切にしているのは、生徒にとっての「安心できる場所」であることです。中学校で不登校を経験して、「自分はひとりぼっちだ」という強い孤独感を抱えて入学してくる子が本当に多いです。だからこそ、まずは「あなたは一人ぼっちじゃないよ」ということを全力で伝えて、安心させてあげたい思いがあります。ここは人生のゴールでも、最終目的地でもありません。一時保護の場所のような、ちょっとゆっくり休憩する場所。そこで「何ができて、何ができないのか」「何が得意で、何が苦手なのか」を焦らず少しずつ見つけていってほしいんです。まずはここでゆっくり休憩して力を蓄え、最終的には自分の力で力強く次のステップへ飛び立ってほしい、という思いで日々接しています。

センター長 小林先生

〈スタッフ〉
実際のコースの概要について教えていただけますか?「今は毎日学校に通うのが難しい」というお子さんも多いので、どのような選択肢があるのか気になります。

【小林先生】
そうですよね。柏キャンパスでは、生徒一人ひとりの体調や心のペース、それぞれの目標に合わせて無理なく学べるよう、「3つの通学スタイル」を用意しています。
まず、全日制高校と同じように規則正しい生活習慣を身につけていく「全日型(週5日制)」。そして、まずは無理のないペースから少しずつ学校に慣れていきたい子のための「通学型(週2日制)」があります。さらに、自分の時間や体調を最優先にしながらマイペースに卒業を目指す「自学型(通信制)」があります。そして本校の最大の強みは、「一度決めたコースを、年度の途中からでも自分の成長に合わせて変更(ステップアップ)していける」という点にあります。「今は家から出るだけで精一杯」というお子さんであれば、まずは「自学型」や「週2日制」からスモールステップでスタートすれば大丈夫です。学校の雰囲気に慣れてきたり、成長とともに体調のリズムが整ってきたりしたタイミングで、「少し日数を増やしてみようかな」「大学進学に向けて週5日通う練習をしたい」と、後半からコースを切り替えていく生徒がたくさんいます。担任が一人ひとりの体調の波などを把握しているので、どのコースから始めても、途中でコースを変えても、非常にスムーズに仲間の中に馴染めるよう全力でサポートしています。

教室の様子

〈スタッフ〉
キャンパス内は非常に温かい空気感に包まれていますが、在校生からはどのような感想が寄せられていますか?

【小林先生】
多くの生徒が、本校の「安心できる環境」を魅力として挙げてくれます。学校見学の段階から「先生方の雰囲気がとても柔らかく、安心して通えそうだと直感した」という声を多く耳にします。オープンな職員室のおかげで先生と生徒の距離が非常に近く、「何かあってもすぐに相談できる」「一人じゃない」という高い心理的安全性に繋がっているようです。また、お気に入りの制服を着て登校することで「高校生になった」という実感を噛み締め、毎日の通学の原動力にしている生徒も少なくありません。こうした環境の良さは、日々の学びや挑戦への意欲を生んでいます。学習面では「中学校の基礎から学び直せて不安がなくなった」「多様な検定にチャレンジできる」といった声が多く、確かな自信を育んでいます。部活動でもその好循環は見られます。完全に生徒主体で、自分の好きなことや興味のある活動を自分たちで自由に作っていけます。「先輩が優しく教えてくれる」というアットホームな雰囲気の中、「今までやったことがなかった新しいことに挑戦できた」と世界を広げる生徒がたくさんいます。
さらに、早い段階から外部の出張授業などを取り入れた進路サポートも充実しており、将来へ向けた確かな安心感となっています。学校生活のハイライトである文化祭でも、ダンスの発表や模擬店を通じて、かけがえのない思い出ができたという喜びの声が毎年たくさん寄せられています。

職員室の様子

【学習サポート・部活動】個性に合わせた柔軟な指導と、生徒主体の居心地の良い居場所

〈スタッフ〉
放課後等デイサービスに通うお子さんは、学習の遅れや発達特性への不安が大きいです。勉強面ではどのようなサポートがありますか?

【小林先生】
1年次生の英語・数学は、高校の内容ではなくほぼ中学校の基礎から丁寧に学び直します。また、ノートを取るのが難しい場合は「黒板をスマホで写真に撮って家で見直してOK」にしていますし、レポート課題やテストは独自のオンラインシステムを導入しています。スマートフォンやタブレットから文字入力や選択肢チェックで解答できるため、書くことが苦手な子でも学力や特性で単位を落とすことはありません。

〈スタッフ〉
部活動もかなり盛んだとお聞きしました。どんな部活動がありますか。

【小林先生】
大きく分けると、以下のようなラインナップがあります。

  •  運動系: ソフトテニス部、釣り部、卓球部、eスポーツ部、硬式野球部 など
  •  文化系: 軽音楽部、写真部、家庭科部、イラスト部、歴史研究部、ボランティア部、演劇部、吹奏楽部、コスメ研究部、テーブルゲーム部、アニメ研究部 など

自分のペースで自由に参加できるようになっています。一気に大人数の中に入るのではなく、少人数の「好きなものが同じ空間」からスタートできるので、心のハードルがぐっと下がります。
また、部活動は「先生がやらせる」のではなく、完全に生徒たちの自主性を大切にしています。部活動は「週5日制」の生徒だけでなく、「週2日制」や「自学型」の生徒も一緒に活動しています。コースの壁は一切ありません。「友達がいなくてシュンとしている子」を、先輩たちが「体験会おいでよ!」と自然に誘ってくれるような、もう一つの温かい居場所(サードプレイス)になっています。

部活動の様子

〈スタッフ〉
スクーリングはどんなことをしますか。

【小林先生】
本校の「スクーリング」は前期4日間、後期4日間の年約8日間、柏市の専門学校や西船橋の会場に集まって座学で課題を解きます。それとは別で「校外スクーリング」というものもあります。校外学習のようにみんなで遊びに行く楽しさもあります。(実践例:ディズニーアカデミーでおもてなしを学ぶ、東武動物公園で自由散策、清水公園にて飯盒炊飯など)最大の特徴は、週5日制・週2日制で、普段のコースに関わらず全員合同で行う点です。引率する教員は生徒一人ひとりの特性や体調の波を深く把握しているため、大人数が苦手な子や緊張している子がいても、すぐに気づいてサポートできるので安心してください。

【進路実績・キャリア教育】早い段階からモチベーションを高める、充実した進路支援

〈スタッフ〉
卒業後の進路に向けて、1・2年次生など早い段階から取り組まれている教科書外の活動はありますか?

【小林先生】
私たちは進路の話をかなり早い段階から、たくさん生徒に伝えるようにしています。本校のスケジュールでは、1年次生や2年次生の1月・2月の段階になると、教科書外のプログラムをたくさん取り入れて、社会との繋がりを作っていくんです。具体的には、外部から専門学校の先生を招いて出張授業をしてもらったり、明治安田生命の方に来ていただいて「人生設計のゲーム(人生ゲームのようなもの)」をみんなでやってみたり、検定に向けた集中勉強を行ったりします。また、6月には全学年を対象に、幕張メッセで開催される大規模な「合同進路ガイダンス」に他のキャンパスの生徒たちと一緒に参加します。大学や専門学校のブースが並ぶなか、自分で興味のあるところへ回って大人から直接話を聞く機会を作っています。その逆バージョンとして、2月には大学の広報担当者の方々をこの柏キャンパスに直接お呼びして、ガイダンスを行います。次の学年や進路に向けて具体的なイメージを持たせる工夫を各教員が全力で行っています。

〈スタッフ〉
卒業後は、どんな進路実績がありますか?

【小林先生】
以下の実績があります。

  • 大学・短期大学:大妻女子大学、京都芸術大学、千葉商科大学、東京通信大学、日本大学 等
  • 専門学校:アニメアーティストアカデミー、江戸川学園おおたかの森専門学校、大原ビジネス公務員専門学校、コーセー美容専門学校、千葉情報ITクリエイター専門学校 等
  • 就労支援・自立訓練事業所:ジョブサ船橋、ココルポートカレッジ
  • 就職:株式会社ASAP、株式会社稲葉製作所、株式会社社庫や、株式会社サカイ引越センター、株式会社サンベルクホールディングス 等

保護者の方へメッセージ

〈スタッフ〉
最後に、中学校での不登校や行き渋り、特性による生きづらさを抱えるお子さんをお持ちの親御さんへ向けて、メッセージをお願いいたします。

【小林先生】
「この子の将来は大丈夫だろうか」と焦りや不安を抱えている親御さんはとても多いと思います。しかし、今回の取材で実感していただけたように、「全日制高校だけがすべてではない」ということです。本校は、スマホ・PC学習や少人数環境といった仕組みで柔軟にカバーができる温かい居場所があります。通信制であっても、お気に入りの制服を着て、仲間と笑い合い、大切な「青春」をもう一度やり直せるチャンスがここにあります。親御さんだけで悩みを抱え込む必要はありません。保護者交流会や、お子さんの前では言いにくい家庭の事情もじっくり伺う個別の三者面談など、私たちは親御さんへのサポートも手厚く行っています。少しずつ環境に慣れていけるよう、入学前に実施する「プレスクール」も用意していますので、まずは選択肢の一つとして、お気軽に親子でキャンパスへ遊びに来てください!

編集後記

今回の取材を通じて最も強く心に残ったのは、小林先生が何度も口にされていた「安心できる場所」という言葉です。
不登校や行き渋りを経験した生徒さんにとって、新しい環境に飛び出すのはとても勇気がいることです。しかし、一歩足を踏み入れたキャンパスは驚くほど温かく、生徒の皆さんがお気に入りの制服を着て、仲間と笑顔で過ごす活気に満ちあふれていました。「ここは人生のゴールではなく、ちょっとゆっくり休憩する場所」小林先生のこの言葉通り、同校には生徒一人ひとりの「できること・できないこと」に寄り添う優しい仕組みが溢れています。スマホ・PCを活用した無理のない学習サポート、個性を尊重したユニークな部活動、そしてステップアップを支える多彩な進路プログラム。これらはすべて、生徒たちの心理的安全性があってこそ輝くものなのだと実感しました。「全日制だけがすべてではない」という先生のメッセージは、今まさに不安を抱えている親御さんにとっても、大きな救いとなるはずです。

「うちの子は大丈夫かな」「一歩踏み出すのが怖いな」と不安を抱えている方にこそ、ぜひ一度、この温かい空気感に触れてみてほしいと思います。

学校法人早稲田学園 わせがく高等学校 柏キャンパス
〒277-0005
千葉県柏市柏4-5-10
TEL : 04-7168-5959

『ご利用までの流れ』のページへ移動します

ページトップへ