ティーンズ

発達障害のあるお子様向け キャリアデザイン教育
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ちょっとの工夫を大きな一歩に

2015年2月24日

TEENS新宿スタッフの勝又です。

本日は学習支援での一幕をご紹介します。

学習支援は、30分学習して10分休憩するというサイクルで行われています。しかし、学習支援と言ってもお子さんたちはただ勉強をしているだけではありません。自分が30分で取り組める分だけの課題を設定し、時間内に終わらせることで、段取りを考え見通しを立てて目標を達成する練習も一緒に行っています。

そんな中、いつもどうしても時間までに課題が終えられず困っているYくんの姿がありました。「どうしたら時間までに終われそうかな?」とYくんに尋ねてみると、「時間までに終わろうと思ってるんですけど、途中で問題が合っているかどうか気になっちゃって、間に合わなくなっちゃう。時間が来ても、キリがいいところまで解いちゃいたくなったり」と答えてくれました。

時間を守りたいけど、なかなか気持ちに区切りがつかない。そんな状況、私だったらイライラしちゃいます。

そこで、Y君にこんな提案をしてみました。

「1問目を10分、2問目は15分…というように、30分をどう使うかを、学習セッションを始める前に決めておいたらどう?」

途中のロスタイムを少なくできるかもしれない、本当にちょっとした工夫でした。Yくんはこの提案を受け入れて、スタッフが声をかけなくても腕時計を小まめに確認し、なるべく決めた通りの時間で学習を進められるようにと努力しました。

その結果、なんと時間内にすべての課題を予定通り終わらせることが出来たのです!!いつも時間通りに終われなくてスタッフもYくんもついやきもきしてしまっていたのですが、このときばかりは二人で「すごいね!終われたね!」と大喜びでした。

その後のセッションでは、Yくんはこの方法でほぼ毎回時間通りに課題を進めることが出来るようになりました。

TEENSでは、学習や生活が少しでも行いやすくなる工夫をお子さんと一緒に日々試行錯誤しています。時間はかかるかもしれませんが、少しのきっかけで頑張りの結果が表れ、それが大きな一歩につながるのだと改めて感じた出来事でした。

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