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祝!合格おめでとうシリーズ①「辛かったけど最後まで諦めないで良かった」

受験 2016年2月19日

TEENS御茶ノ水の大橋です。前職では学習塾スタッフをしておりました。

受験シーズンの冬、それはTEENSに通うお子さんにとってももちろん到来するものです。今年はTEENS全体で30名弱のお子さん(高3・中3・小6)が受験をしています。まだこれから試験というお子さんもいますが、御茶ノ水では既に入試を終えた7名が全員、見事第一志望校に合格をしています。母数が少ないとはいえ「第一志望校に100%合格」という学習塾ではまずありえない数値が出ていることに、元塾業界にいた身としてとても驚いています。もちろん学校や塾、保護者様のサポートによるものが大きいことも重々承知ですが、TEENSで行った受験生への関わり・支援の具体例について、数回に渡ってご紹介したいと思います。

今回は、高校3年生のKくんです。S大学歴史学科に、AO入試4回目のチャレンジで見事合格しました。歴史学科で力を入れている「フィールドワーク」に惹かれ、それまで何度もオープンキャンパス等の学校行事に足を運んでいたK君は、昨年8月頃からAO入試に向けて本格的に準備をスタート。そこから面接と小論文の指導を、毎日のように行いました(定期枠以外にも空き枠にどんどん追加を入れてTEENSに通ってくれました)。

面接練習では、入退室の作法・言葉遣い・目線・声量・回答内容等について指導をしていきました。回答内容は、初めは1つ1つの質問に対する回答が長く、1~10まで詳しく言わないと気が済まない特性が表れていましたが、伝えるべきポイントを抽出しながらコンパクトにまとめていきました。最終的には「素晴らしい!」とスタッフが言うレベルにまで上達しました。しかし問題は小論文でした。元々自分の意見や考えなどを書くのが苦手であったので、初めは制限時間以内に書き切るのはもちろんのこと、時間を延長しても自力で必要字数を埋めることが出来ませんでした。構成や途中まで書いた文章の修正、そこからの話題の広げ方などを繰り返し指導していきましたが、それでも新しいテーマで書いてもらうとやはり途中で手が止まってしまう、一度スタッフと一緒に仕上げた論文テーマであっても以前書いた原稿を見ながらでないと最後まで書けない、という状況でした。

キッチン(解説)コーナーの様子。質問対応から
面接練習、悩み相談まで幅広く出来ます

そんな不安の残る中AO入試がスタート。9~11月にかけて行われた3回のAO入試は全て不合格でした。1・2回目の際は「入試ダメでした」と、TEENS来所時に自ら報告があったのですが、3回目不合格だった時には結果の報告もなく、「今日も小論文の対策をお願いします」とスタッフに依頼しているのを見て不合格を悟る、という状況でした。本人は本当に辛い状況だったと思うのですが、諦めずに前を見て4回目にチャレンジしようとしていました。

そんなK君にビッグチャンスが訪れます。何と大学の先生より直接電話が入ったのです。内容は、「あなたの熱意は十分に伝わってきているので是非入学してほしい。しかしまだ合格までに足りない部分があるので、大学側で是非とも入試前のお手伝いをさせてほしい」とのことでした。つまり、大学側が面接と小論文の指導を直接してくれるというのです!(未だかつて聞いたことがない例ですが、熱意は伝わるものなのだな、と改めて感じました)

大学で指導を受けた後に話を聞くと、やはり小論文が課題だったようで、「とにかく必要字数を時間内に埋めること」を強くから言われたとのことでした。それからしばらくは「わけの分からない文章になってもとにかく字数を埋める」を目標に小論文練習に励み、見事12月の4回目のAO入試で合格を掴みました。合格の報告は、その日の学習支援セッション終了後。帰宅直前にぼそっと「実は、合格しました」と一言。嬉しくも照れくさくて中々言えなかったのでしょう。「そんな大事なことをなんでもっと早く言わないの!」と総ツッコミをもらっていましたが、スタッフ一同からのたくさんの祝福に対して見せたK君のはにかんだような笑顔と、「辛かったけど最後まで諦めないで良かった」という言葉がとても印象的でした。

しかし合格の1週間後、更なる衝撃が彼を襲います。何と、高校の数学と英語の単位が取れなかったため、卒業が危ういというのです。合格の喜びもつかの間、次は卒業試験に向けてTEENSで学習に取り組みました。問題集の中から基本問題をピックアップし、小テストを繰り返しました。結果英語は1回目、数学は2回目で卒業試験を無事クリアしました。山あり谷ありの半年間でしたが、苦難を乗り越えたこの経験が、K君にとって大きな自信に繋がることを信じています。

次回も、見事合格を勝ち取ったTEENSのお子さんのエピソードをご紹介したいと思います。

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