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続・読書感想文~優秀賞をとるまでの道のり

2015年10月6日

TEENS新宿スタッフの金井です。少し前に、このブログで読書感想文プログラムについてご紹介させていただきました。今年の夏TEENSでは、多くのお子さん達にとって夏休みの最後の難関「読書感想文」に立ち向かうべくワークシートを開発しました。今回はその後のお話です。

季節は秋ですが、遡ること約2か月。今年の夏休みは、新宿校だけで十数人ものお子さんが読書感想文に取り組みました。毎年読書感想文は、文字をたくさん書くことが負担、書くことが浮かばない、何から書いていいか分からない。。。そんなお子さん達にとって、それはそれは苦しい作業です。「感想文なんて嫌いだー。やりたくないよー」と大きな声で騒いでしまうお子さんも、毎年親がかりで仕上げていたお子さんも、今年は違います!!自分の力で書き上げた達成感を味わってもらいましょうと、我々スタッフも燃えていました。

中でも、印象に残っているのがY君。苦手の読書感想文を片付けようと、意を決して普段は来ない学習セッションの日にやってきました。おうちで課題の本を読んできたことを確認すると、穴埋め形式で言葉を埋めていくとあらすじや本についての情報が整理できるシートを渡して、その書き方を説明しました。途中で行き詰ったら、お助けスタッフからヒントがもらえるというシステムもお伝えしておきました。

最初は、ワークシートに沿って本の内容をすいすいと書き出していたY君。途中まで書いたけど、どう考えてもそれだけでは目標の原稿用紙2枚半には届きません。早速、お助けスタッフのところへ向かい「途中まで書けたので、見てもらっていいですか?」と上手く相談できたようです。「Y君の書いてること、すごくいいね。ここをもう少し詳しく書いてみようか」などと問いかけながら、イメージを引き出していきます。
ここまではよく書けているじゃないと言われ、見通しも立って安心したのか、「ありがとうございました」と元気にお礼を言って席に戻ってきます。一番読者に伝えたいことを膨らまし、何とか字数を増やせそうです。いよいよ清書に入り、半分くらい書いたかなというところでスタッフが気付きました。「段落変えていなかったね。話が大きく変わるところで段落を変えたほうがいいよ」。間違いを指摘されること、やり直しさせられることが大嫌いなY君。「もうイライラする!あっち行っててよ。話しかけないで!!」とすごい剣幕で怒り出してしまいました。(一生懸命頑張って書いたのに、あとからなんでそんなこと言うんだよ)という気持ちだったと思います。

ところが5分後、Y君から「落ち着いたので来てください」と声がかかりました。行ってみると、何行か消しゴムで消した跡があり、しっかり段落変えしてありました。さらに、「ここにこの文を入れようと思うんですけど、どうですか?」なんて言っています。より良いものを書きたいという気持ちが伝わってきました。苦手な課題を途中で投げ出さずに最後まで書き上げたことを褒めたのは言うまでもありません。

先日、Y君の書いた感想文がクラスの優秀賞に選ばれたという知らせを受けました。最高の成果です。Y君、おめでとう。

子どもたちの力を引き出すのは、ワークシートだけではありません。モニター画面を使って段落構成(どの段落に何文字くらいで何を書くか)を見える化すると安心して書き始められるお子さん。書き出しのきっかけになる文章をアドバイスするとそのあとは自分の言葉で書き進められるお子さん。「本なんて読んでない。読んだかもしれないけど忘れた」と言っていたのに、こちらから角度を変えて質問していくと印象に残っている場面がどんどん出せるお子さん。ちょっとの工夫で、「書けるかもしれない」とお子さんの表情がみるみる明るくなってきます。実はみんなこんなに書きたいことあったんですね!

来年もまた一緒に頑張る所存ですので、お気軽に宿題をお持ちよりください。

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