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2017年7月18日

発達障害のある子どもにおすすめのお仕事はなに? 前編2017年7月24日発売の『発達障害の子のためのハローワーク』を監修者が解説します

TEENSの飯島です。今回は、TEENS初出版、発売間近の「発達障害の子のためのハローワーク」についてご紹介します!

発達障害の特性をもつ5人のユニークな子どもたちが自分の将来を想像する本

この本の中では発達障害の特性をもつ5人の子どもたちと、担任の先生、それぞれのお仕事の案内人が登場。「鉄道のお仕事」や「出版のお仕事」などなど、約25業界、150種類以上の職種をそれぞれの子どもたちの向き不向きと合わせて紹介しています。

5人の子どもたちの特性はこんな感じです。

  • ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー)代表 鉄道大好き てつおくん

  • ADD(ADHDの不注意優勢型)代表 おっとりしてます こころちゃん

  • ADHD(注意欠如多動性障害)代表 やんちゃで元気な ハイパーくん

  • LD(学習障害)代表 静かな常識人 しずかくん

  • 軽度知的障害代表 いつもニコニコ あかりちゃん

イラストはオオノマサフミさん。

この5人が各業界の中で自分に向いている職業を教えてもらいながら、今から頑張ったほうがよいことも教えてもらう、というストーリになっています。漫画や写真をおりまぜているので、字を読むのが苦手な子でも楽しめます。

例えば車掌さんに向いていないとしても

こういった職業紹介だと、「車掌さんってこんな仕事でこんな人に向いてるよ!」といった感じで職業ありきで紹介されていることが多いです。そして、それは残念ながら発達障害のあるお子さん(中でも高確率で鉄道が好きで車掌さんに興味のあるASDの子)とは異なる人物像だったりします。

この本も最初はそういった構成で書いていくつもりでした。ただ、その時に思ったのが「”車掌になりたい”と思っていた子が、自分に向いていないと感じてしまったらそこで夢が止まってしまわないか?」ということでした。

発達障害のある子に限らず、職業の向き・不向きはあります。ただ、発達障害のある子は他のお子さんよりも弱みが”見えやすい”ため(※最近これを声を大にして言いたいことが多いですが…。弱みが多いんではなくて、目につきやすいだけです)、向き不向きだけの話をされてしまうと「自分にはできないな」というあきらめにつながってしまいます。

確かに、臨機応変さが求められる車掌さんのお仕事は、想定外のことに弱いタイプのお子さんには難易度が高いでしょう。ですが、鉄道にかかわるお仕事は車掌さんだけではありません。目立たない仕事もたく多くの人の支えで日本の鉄道は動いているわけで、その中のどこかの役割にはきっと向いているはずなのです。

自分の知っている範囲の職業だけで向き不向きを考えないでほしい。たくさんの職業を知って、子どもたちが自分の興味関心と強みを結びつけるお手伝いがしたい。そんな思いでこの本は完成しました。

周囲とのちがいに違和感を感じ始める13歳の子どもたちへ

5人のキャラクターは、13歳、中学1~2年生くらいを想定しています。

 

もともとはベストセラー『13歳のハローワーク』の発達障害版として作ろう、という企画だったのでそのまま13歳に設定したのですが、実はこの年齢は発達障害のお子さんにとって重要な時期でもあります。

定型発達の子の場合、大体9歳ごろから発達の個人差が大きくなり始めて、抽象的思考力の発達とともに自分を客観視する力がつき、他者との自己を比較するようになります(いわゆる『9歳の壁』と呼ばれるものです)

はっきりしたデータがあるわけではないですが、TEENSに通う子どもたちを見ていると、大体13~14歳くらいからこれと似た様相を見せることが多いです。小学校の間は特に気にせず通っていた通級に行くことを恥ずかしがるなど、同級生と自分との違いを気にするようになります。テストの点数が露骨に成績に反映されるようになるため、自尊心もより下がりやすい時期でもあります。

では、この時期の子どもたちに、周囲の大人はどんなアプローチをする必要があるのでしょうか?

もちろん、周囲との差異を感じ始めた子どもに、その子自身がもつ強みを伝えるのは大切です。当社としてもこの考えを大切に、忘れてはいけないと思っています。しかし、青年期にさしかかった発達障害の子どもたちと対話するときに、弱みの部分から目を逸らして強みの部分だけ伝えてもなかなか信じてもらえません。

現実問題(誰にとってもそうですが)強みだけを活かして生きていかれる場所なんてなく、苦手なこと・できないことをどう対処していくかというのは大切な能力です。その子の将来を真剣に考えるならば、弱みの部分は認めつつ、それに対処していくための手立てをつたえつつ、強みを活かす方法を教えることが重要なのです。

そのため、この本の中では、それぞれのキャラクターの強みを踏まえて職業の紹介をしていますが、併せて懸念点や努力が必要なことも書いています。それは工夫によって解決できることかもしれませんし、特性上難しいことかもしれません。ただ、それを隠すのではなく、本当の意味で子どもたちが自分自身と向き合えるようにできるだけフェアに伝えるように心がけています。

(ちなみに、内容自体は8~20歳くらいの方に楽しんでもらえます。全てではなくとも、どこかで自分をみつめられるページがあるはずです)

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後半では保護者向けにかいたページについて主にご紹介していきます。

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