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オンライン支援での学び 発達障害の子への学習支援とキャリア教育2020年5月号

TEENSでは4月8日以降、コロナ感染拡大防止に向けセッションのすべてをオンライン化しました。

オンライン化で支援の現場がどのように変わったのか、発達障害の子どもたちの成長にどんな影響があったかをお伝えします。

1 個別の学習サポートとオンライン講座

オンライン化にあたり、TEENSではZoomのシステムを活用しながら個別の学習サポートを行うところかスタートしました。

TEENS生と一緒にオンラインでの”学び”について模索しながら、5月現在は集団セッションもオンラインで実施しています。

  • お仕事体験:インタビューの書き起こしやゲーム制作、答案の正誤チェックなど、在宅ワークを体験
  • ニントレ講座:認知機能向上のための身体や頭を使ったトレーニングを視聴者参加型でライブ配信
  • ライフスキル講座:「イライラのトリセツ」「睡眠のトリセツ」など生活向上のための裏ワザを学ぶ視聴者参加型でライブ配信

ライフスキル講座『緊張のトリセツ』にて
「どんなときに緊張しますか?」という問いに対する参加者の反応。
顔が見えない相手なので、普段あまり自分のことを
話さないお子さんも積極的に発言してくれます。

2 増える選択肢 生まれた可能性と新たな課題

このオンライン化の波は、発達障害の子どもたちにとってポジティブなものになると予感しています。

発達障害の子どもたちを、私たちは『感じ方・考え方・表現の仕方が特異的な人たち』と捉えています。それは定型発達と比べたときに上も下もなく、マイノリティであるがために多数派向けに作られた社会の中で”割を食う”ことがどうしても起こりやすいです。

そんな彼らにとって、『オンライン化』という、活動方法の選択肢が増えたことは思いがけないチャンスとなりました。

例えば、普段クラスで集中して先生のお話が聞くのが辛い小学生。オンラインの場合、周囲の刺激が少なく、やりとりする相手の顔が目の前にあることで楽に話を聞くことができるようになりました。

対人緊張が強く、俯きがちで口数の少ない中学生。モニター越しになることで視線の恐怖が和らぎ、リラックスして自分の気持ちを話すことができるようになりました。

おしゃべりしたい気持ちをコントロールできず、一方的に話し続けてしまいトラブルになりがちな高校生。マイクのオン・オフが視覚的に示されているため『話す場面』『聞く場面』を切り替えが分かりやすく、安心して対話することができるようになりました。

書字に苦手さのあるSLDのお子さん。オンラインの学習教材やチャットを使いこなしながら、話す・書く以外の表現方法に出会うことができました。

一方で、課題もあります。例えば口頭でのやりとりであればほんの冗談で済むような言葉も、無機質なチャットなどのやりとりでは凶器のようになってしまいます。このあたりのニュアンスを暗黙の了解として理解することが難しいタイプのお子さんは、新たにオンラインでの立ち振る舞いを学んでいく必要があります。

また、当然ですがすべての子どもたちにオンラインが有効なわけではありません。選べる武器が増えても、新しいものに飛びつくのではなくアセスメントに基づいて必要なものを選択する冷静さが必要です。

しかし、今回のコロナ騒動の渦中で急速に進んだオンライン化。そこで生れた新たな選択肢が、子どもたちの可能性をより引き出す可能性があることも事実です。

昨年、TEENS生の通う学校へ合理的配慮申請のお手伝いをするために訪問をしたときのこと。教室内でのタブレットの利用を「他の子と比べて不公平だから」といって校長先生に断られてしまうことがありました。未だに発達障害は個人の問題ではなく、社会側の障壁の問題だということはきちんと理解されていまません。

学校で注意をされたり引け目を感じたりしてばかりだった子どもたちが、自分の可能性に気がつくことができたこの休校期間。学校が再開したときにこの萌芽がつぶされることなく、新しい生活の形に繋がっていけるよう私たちもサポートをしていきたいと思います。

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