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発達障害のあるお子様向け キャリアデザイン教育
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Kaienペアトレ 初のオンライン講座を9月14日から開催2019年9月号

  1. Kaienペアトレ 初のオンライン講座を9月14日から開催
  2. 海外メディア 発達障害児関連の注目ニュース アフリカ系やヒスパニックで自閉症が上昇 注目される「環境要因」
  3. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします 友人関係、将来に悩む高校生へのサポート
  4. TEENSの一ヶ月を振り返る 【無事終了しました】TEENS夏期講習2019

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1. Kaienペアトレ 初のオンライン講座を9月14日から開催

PCやスマホがあれば、ネットでどこからでも参加できる親向けの講座です。東京で3期100人にご好評を頂いている人気講座のオンライン版です。現在参加者を募集中です。

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2. 海外メディア 発達障害児関連の注目ニュース アフリカ系やヒスパニックで自閉症が上昇 注目される「環境要因」

このコーナーでは海外メディアが伝えた子どもの発達障害*に関する注目記事をセレクション。解説を交えてお伝えします。今回は『アフリカ系やヒスパニックで自閉症が上昇 注目される「環境要因」』、『ADHDの十代が運転をすること』の2本です。

①アフリカ系やヒスパニックで自閉症が上昇 注目される「環境要因」

AUTISM RATES AMONG MINORITY KIDS RISE SHARPLY – FUTURITY

アメリカは人種のるつぼ、サラダボールともいわれ、様々な背景のある人が集まっています。ヨーロッパ系の白人が過半数ですが、最近ではヒスパニック、アジア系が増えていますし、いわゆるアフリカ系の黒人も地域によりますが人口の10%程度暮らしています。 その人種ごとに自閉症の診断率の上昇が違うというのが今回の記事です。また上昇率だけではなく、今回発症率もマイノリティが上回ったということ。

マイノリティと言われるアフリカ系やヒスパニックにおける自閉症率が増えているのは一体なぜなのでしょうか。

最大の理由として貧困層が多いマイノリティでも、情報や支援体制が行き届き、診断へのアクセスが容易になりつつ有ることが挙げられています。しかしそれだけでは説明ができずなんらかの環境要因があるのではというのが今回の記事で注目されたところです。 自閉症の原因はとしては、親の年齢、母体内での免疫システムの違い、遺伝子の突然変異などがすでにリスクファクターとして議論されてきています。これらでも説明できないものを一括に環境要因といっているようですが、残念ながらこの記事では具体的に何かはわからず今後の研究が必要、という結論になっています。 研究によって遺伝子が大きな役割を果たす事はすでにわかっていますが、隅々まで自閉症の発生原因を突き止めようという米国の研究の分厚さを感じます。

②ADHDの十代が運転をすること

Driving for teens with ADHD: What parents need to know – Harvard Health Publishing

日本でも地方では車は必須。発達障害の特性があっても運転をしないといけないということがあるでしょう。この記事は17歳から運転できるアメリカにおけるADHDの子どもたちへのアドバイスですが、日本にも大きく当てはまるところがありそうです。 記事ではまずADHDと運転に関するデータから示しています。

  • ADHDがある人の事故率(そうでない人に比べて) 37%増
  • ADHDがある人の怪我人が出る事故率(同上) 62%増
  • ADHDがある人の飲酒運転による事故率(同上) 109%増
  • 10代のADHDの人の交通違反率(同上) 44%増
  • 10代のADHDの人の運転免許停止率(同上) 70%増

アメリカによる過去データの分析ですが、統計上は日本でもADHDの人が運転で事故が多い可能性が高いことは容易に予想できるでしょう。今後は様々な自動運転補助装置が出てくると思いますが、それらを使いながらも一人ひとりが意識することで安全な運転になるといくつかのアドバイスを記事では提示しています。例えばスマホをロックしておくこと、一緒に乗せる人数を制限すること(会話に集中してしまうなどを防ぐため)などです。 アメリカでは日本のように自動車教習所が整っていないため、親が運転を教えることが肝要。このため日本では当たり前と思われるようなアドバイスも多くありました。またADHD薬の服用の有無で、統計上事故の多さ少なさは関係ないということですが、記事では医師と相談して運転に支障がない、あるいはサポートになるならば適量の服薬が勧められています。

3. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします 友人関係、将来に悩む高校生へのサポート

ニュースレターの登録時や説明会の申込みフォームなどでお寄せいただいたご質問、ご意見にお答えします。

友人関係、将来に悩む高校生へのサポート

Q1. 相手の気持ちが理解できなかったり、コミュニケーションでつまづき、周囲とトラブルになってしまうことが増えてきました。本人も友人関係等で悩んでいます。障害の告知はしていますが、本人なりに納得出来る具体的な取り組みを知りたいです。また、大学進学を目指すといっていますが、親としては今後の進路、就職に対し心配な面が多いのでその辺りの情報やアドバイス等教えて頂けると嬉しいです。

A. 高校生のお子様でしょうか?発達障害のあるなしに関わらず、まだまだ精神的には幼さを残しつつも体は成長していくアンバランスな思春期真っ只中…コミュニケーションで躓くのは、ある意味当然かと思います。

①友人は学校以外でも作れることを知ろう 学校は勉強の場所、卒業を目的として、最低限のやりとりはできるようにしつつ同年代との交流は別の場所に求めると割り切ってしまうのもひとつの手段です。 コミュニケーションの力は急にはつきません。お互い未熟な高校生、それでいて認知面のズレが生じやすい発達障害のある子が一般的な同年代のコミュニティの中で泳いでいくには、相性の良さか本人のタフさが必要になります。 学校の中だけ可能性を閉じず、まずは好きな活動に携われるような場所で、似たタイプの子と、大人の橋渡しも得ながら交流の機会をもって安心してやりとりができる機会を確保できるとよいと思います。 そういった経験を積み重ねていくと、そこでの学びを活かして学校内でも自分に似た空気感の子を見つけて仲良くなるような事例もよく目にします。とにかく子どもにとっては学校が世界のすべてになりやすいので、そんなことないんだよ、と視線をずらしてあげてみてください。

②うまくいくための準備だけでなく、うまくいかなかったときの準備をしよう 9月に入り、TEENSでも早い子だと高卒後の進路が決まり始めました。そういう子達はTEENS卒業後の人生に向けて『自分の”未来”の取扱説明書』を作成しています。 例えば、進学予定の子であれば「単位がとれなかったときはどうする!?」「アルバイトの選び方は?」など。 就職予定の子であれば「注意されて落ち込んだときには?」「会社を辞めたくなったら?」などなど…。 どんなにスキルを身につけても、環境を選んでも、必ずどこかで困難にぶつかります。そんなときに絶望せずに上手に周りを頼りながら解決したり、「ま、いっか」と思える良い意味で諦めるための判断基準をつくっていかれると良いでしょう。

親の不安をどう解消するか

Q2. 娘はもしかしたら発達障害ではないか?との疑いがありますが、今の時点であらわにするには抵抗がありますし、検査をするにせよ娘になんて言えばよいか?不安があります。今は親の私が発達障害について理解したいというか、TEENSに通う、通わないということより説明会か何かヒントになればよいなと思ってます。よろしくお願いいたします。

A. 説明会では当社のサービス説明だけでなく、前段は「思春期の発達障害の子のサポートをどう捉えるか」というお話をしていますので、具体的なご利用検討前でもぜひご参加いただければと思います。 特性や診断をどう受け入れていくか、というのは簡単なことではないのでお悩みも当然のことかと思います。子どもの発達障害を専門に診察されているクリニックなどでは、ご家族の支援も包括的にされている場合もあるので、ご不安があるときにはそういった場所をお選びいただけるとよろしいかと思います。

【参考】医師と語る 現代の発達障害 一番なおざりにされているのは親だと思う 

診断までの流れは十人十色ですね…。お子様自身に困り感があれば「原因を調べよう」と声をかけることもできますし、よくわからないまま病院に言って受診、検査…ということもあります。 いずれにせよ正解はないので、お子様の理解度や不安感などを加味しながら決めていけるとよいでしょう。

4. TEENSの一ヶ月を振り返る 【無事終了しました】TEENS夏期講習2019

■19.08.31 【無事終了しました】TEENS夏期講習2019 | 発達障害のある中高生のための就労準備講座

*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます

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