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海外メディア「自閉症やADHD向けのセラピービデオゲーム」 Q&A「発達障害に理解のある大学」他2015年3月号

  1. TEENS御茶ノ水・Kaien池袋 合同お披露目会 4/22(水)に開催
  2. スタッフ募集
  3. 海外メディア 発達障害児関連の注目ニュース
  4. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします

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1. TEENS御茶ノ水・Kaien池袋 合同お披露目会 4/22(水)に開催

このたび当社5か所目の大人向けの就労移行支援事業所を豊島区東池袋に開設。また4月には当社3か所目となる小中高生向けの放課後等デイサービス事業所を千代田区神田駿河台に開設する運びになりました。つきましては、同日に2つの事業所をご見学いただき当社スタッフと交流いただくことで、皆様との情報交換の円滑化を図りたいと考えております。ご多用中のところ恐縮ですが皆様のご来場を心よりお待ちしております。

なお、サービスのご利用を検討される親御様・当事者の皆様は、ご利用説明会を随時開催していますので、そちらにご参加ください。

<リンク>

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2. スタッフ募集

全職種で募集しています。ベンチャーのためスピード感が想像以上ではありますが、残業はあっても月数時間。フルタイムの離職率は数%です。もちろん産休・育休も取得できます。バリバリのビジネスの経験を活かして、子育て・介護中でも限られた時間でしっかり働きたい、定年退職後の力の発揮の場として等、20~70歳までが多彩な力を合わせることを重視しています。新卒採用もインターン経験者から行っています。

■就労移行支援

  • サービス管理責任者
  • ブリッジコンサルタント(Kaien就労スタッフ)
  • 職業訓練講師

■TEENS

  • 児童発達支援管理責任者
  • エイブルシーカー(TEENSスタッフ)
  • インターン(大学生・院生)

<リンク>

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3. 海外メディア 発達障害児関連の注目ニュース

このコーナーでは海外メディアが伝えた子どもの発達障害*に関する注目記事をセレクション。解説を交えてお伝えします。今回は『マインクラフトが自閉症の息子に声をもたらした』、『自閉症やADHD向けのセラピービデオゲーム』、『ADHDの人は薄命が統計上多い』の3本です。

①ガーディアン 『マインクラフトが自閉症の息子に声をもたらした』

Minecraft’s creator will always be a hero to me, he gave my autistic son a voice

②Xconomy 『自閉症やADHD向けのセラピービデオゲーム』

Therapeutic Video Game Startup Akili Takes Aim at Autism

いずれもビデオゲームがプラスの影響を発達障害に与えるというもの。一つ目はイギリスの話題、2つ目はアメリカ・ボストンからです。

マインクラフトは当社TEENSでも積極的に活用しており、記事・ビデオにもある通りレゴブロックを3Dビデオゲームにしたようなものです。マインクラフトはあまりにも事業が大きくなったため創設者が「自分では運営しきれない」とあのマイクロソフト社に売却したことからもわかる通り、この数年で世界中の数多くの子どもを魅了しています。特にレゴにはまるように発達障害の子はこの連続性・規則性のあるマインクラフトにはまることが多いです。良薬口に苦しというのは昔の話で、やはり楽しい中でいかに療育効果を高められるかが重要なのでしょう。

このセラピービデオゲーム(EVO)はボストンのベンチャー企業が開発しているもので、自閉症啓発団体と共同開発の合意をして本格的な検証が始まります。記事によると実行機能(何を優先するか、どう段取りするか、どう片づけるか)や感覚フィルター(どの情報を感覚しやすくするか、鈍くするかのフィルター)に効くよう狙っているようです。

日本でも脳トレが流行りました。これをはるかに上回る規模で、世界的には脳をターゲットにしたゲームマーケットは大きくなっています。記事では、LumosityやCogmedなどに代表される「デジタル 脳 健康 “digital brain health”」業界は、2009年には6億円の業界だったが、2012年には1000億円の業界になっているとのこと。発達障害だけではなく、アルツハイマーなどが入った広い概念ですし、近い将来、医者がゲームを処方するほどまで発展するかは謎ですが、明らかに大きな業界に育っていくと思われます。

③ニューヨークタイムズ 『ADHDの人は薄命が統計上多い』

ADHD Diagnosis Linked To Increased Risk Of Dying Young

記事でも書いてある通り、ご本人や親御さんはパニックになる必要はない。わずかに統計上、早死にが多いということだそうです。検証はデンマークの200万件の医療データを基にした大規模なものだということ。ADHDがない人よりもある人は、交通事故などの事故にあいやすいということです。リスクが他のお子さんより高いのは予想されていたとは思うのですが、統計で出てきたのはおそらく初めてなのではないでしょうか。

当社の職業訓練に通っていたある成人女性が、「小さい頃は何回も車にはねられて、それが子どもとしては普通だと思っていた」という発言を聞き、仰天したことがありますが、そのぐらい危なっかしいお子さんは確かにいます。(車の運転はすべきか、という問題にも行きつきますが、それについては本ニュースレターで以下の質問欄でふれていますのでぜひご一読ください。)

なお、上述通り、ADHDだとわずかに寿命が短い程度ですが、これに加えて薬物依存や反社会的行動という要因が重なると若死にの確率が大きく上がっているとのこと。これも当たり前のような気がしますが、ADHDは(他の後天的な症状に比べると)対応可能なところが多く、それによってこうした”二次障害”的なものを出さないようにすることが良い、と記事は締めくくっています。

 

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4. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします

代表取締役の鈴木です。ニュースレターの登録時や説明会の申込みフォームなどでお寄せいただいたご質問、ご意見にTEENSスタッフ飯島と鈴木がお答えします。

<支援の方向性>

Q1. 助けてほしいことがたくさんありますが、どれを第一に支援したらよいのか日によって変わります。全体的なサポートが必要なのでしょうが親の私が参ってしまうことがあります。

飯島. 発達障害のあるお子さんを育てるのは、ご家族だけでは難しい場合があります。お近くの発達障害支援センターや自治体の障害福祉課などで頼れる専門機関をお探しください。なお、当社でも相談窓口を探す際のリンク集を作っています。まだ情報の列記になっていますが、今後詳しく解説も交えていく予定です。

Q2. 中学、高校、とその先の進路を考える時に子どもの成長の見通しがつかず、迷います。本人の希望があっても保護者の判断が重要で、常にこれでよかったかを自問自答しています。

鈴木. これは希望的観測な考え方とも言えますが、学校選びは最終的にはAでもBでもあまり変わらないような気がします。人生、Aを選んだ場合とBを選んだ場合とあみだくじのように道が大きく変わることはなく、結局同じ道にたどり着くことが多い気がします。しかし、注意すべきは本人が苦しくなるような選択肢・進学先は確かにあり、無理をさせ過ぎない、ということです。挑戦させないと能力の伸びはやはりないと思うため、鈴木個人的には無理をさせて受験、進学をさせてもよいとは思いますが、無理をし続けて何らかの社会不適応が起きてきたら、学校を途中で変えるなど、柔軟にすることも事前にお子さんと話し合っておくのが理想的でしょう。また、親が不安に思ったり、怖がったりしていると、子どもにも伝播すると思います。TEENSでも進学先の助言は行っていますし、学校や塾などでも様々な良質な情報を持っている方は多いと思いますので、ぜひ頼っていただければと思います。

<発達障害に理解のある大学>

Q3. 広汎性発達障害と診断されている高校二年生で、本人は大学進学を希望しております。それが本当に本人のためになるのか、進学させるなら発達障害のある学生に対してより手厚い配慮のある大学に関する情報を探して、御社のホームページに出会いました。アドバイスいただきたく、お願い申し上げます。

鈴木. 発達障害についてかなり手厚い配慮のある大学は確かにあります。ただし、どの大学もそれをオープンにはしていません。鈴木が以前書いたブログで触れておりますし、当社に通っていただければ具体的な大学もお伝えはしています。最終的には一人一人のフィット感ですので、オープンキャンパスなどご家族一緒に参加されるとよいと思います。

<運転免許>

Q4. 不注意優勢型ADHD,LD,協調性運動障害等言われています。療育等通いましたが、本人(大学2年)には告知をしていません。本人には、就活塾のようなところがあるから行ってみようと言っています。このような状態ですが、活動していくことは可能でしょうか。また、大学のキャリアセンターでは、就職するには車の運転免許は必須だと言われました。本人はとる気はありませんし、親も安全面が心配でとらせたくないと思うのですが、実際のところどのようなものなのでしょうか。

鈴木. 車をどこで運転するかだと思います。たしかに車の運転免許が就職に必要な地域・勤務先はあると思いますが、「就職するには車の運転免許は必須」というのはとてもとても信じられません。鈴木自身も新卒で就職活動をした時は免許を持っていなかったと記憶しています。発達障害の方は確かに不注意で危なっかしいケースが多く、一般的には運転免許は避けたほうが良いかなぁと思うのですが、逆に慎重でしずしず一歩ずつというタイプもあり、怖がることが運転では何より必要なため絵に描いたような優良ドライバーという場合もあります。自分のペースで運転できる私生活での利用は良いとしても、仕事での運転(時間に追われたり、意気消沈したりする中での運転)は危険度が高まると思います。運転好きを除いてはやはり運転が業務のコアになる仕事は避けたほうが良いように思います。

<不登校気味の中学生 TEENS利用について>

Q5. 現在、学校へは行ったり行かなかったりです。春から中学生男子です。学校に慣れるまでも時間がかかりそうですが、週末体験に興味を持っていたので、まずは説明会に参加して検討してみたいと思います。

飯島. 利用説明会にご参加いただいた後には、ご本人に実際のセッションにご参加いただける無料の体験セッションのご用意もございますので、是非ご活用ください。なお、通学が不安定ということで集団セッションへのご参加が難しい場合は平日に少人数制で行っている学習支援もございます。あわせてご検討いただければ幸いです。

<TEENS 料金体系>

Q6. 料金についての情報が全くないのですね。見当がつかなくて、不安です。

飯島. わかりにくくて恐縮ですが、以下の通りウェブサイトに掲示してございます。

受給者証を用いての福祉サービスについては、親御様の所得に応じて利用料の負担額が変動し、0円・4600円・37200円のいずれかが月額上限金額となります。実際に支払う費用は利用料の1割の金額か、月額上限金額のいずれかの値段の低い方となります。月額上限額が4600円の世帯の場合、以下のような例が考えられます。

  • 例 月2回利用の場合 利用料の1割は2258円のため、請求額は2258円
  • 例 月10回利用の場合 利用料の1割は10055円のため、請求額は4600円

<TEENS ご利用までの手続き>

Q7. 発達に凸凹のある高校生の親です。WISC‐Ⅲは、市のほうで幼児期から小学校卒業まで継続的に受けましたが、医療機関での診断はしていないです。TEENSを利用するには、まず何をすれば良いでしょうか?
Q8. デイサービス利用までの手続きに掛かる大まかな手順と時間を教えて欲しいです。本人が希望すれば、早めに利用したいと思っています。

飯島. TEENSの利用が決まるまでの流れをご説明します。(1)親御様が利用説明会にご参加 (2)お子様が体験セッションにご参加 (3)利用の意思が固まり次第待機登録 (4)定期枠が空き次第利用のご案内 (5)お住まいの自治体に受給者証の申し込み (6)受給者証が取れ次第契約・利用開始、という手順になります。受給者証申請から契約までは、自治体や申し込み状況によって異なりますが概ね1ヶ月程度が目安となっています。申請に必要な診断書等の書類が揃っていない場合更にお時間を要するため、事前に診断書をもらっておくことをお勧めいたします。

<TEENS 待機者の考え方>

Q9. 現在TEENS新宿では待機があると聞きました。予約待ちでも登録しておくことはできるのでしょうか?
Q10. TEENS新宿を希望します。空き待ちの場合、当面御茶ノ水校に通わせていただいて、空きができたら転校とさせていただくことはできますか?

飯島. はい、どちらも可能です。まずTEENS御茶ノ水をご利用いただき、TEENS新宿に空きが出次第ご案内をさせていただく形でも、TEENS御茶ノ水などを経由せず、直接TEENS新宿の空き待ちの列に並ぶ形でもお受けしています。ただし、当社は空き枠が出た時に原則、現利用者からニーズを聞く形にしています。つまりご希望の事業所の空きが出た時は、他のTEENSから”転校”を希望される方を探した後、まだ通っていらっしゃらない方にお声掛けする順序とさせていただいています。加えて、TEENS御茶ノ水もほとんどご利用枠が埋まり、満員になりつつあります。お早目に利用説明会や体験セッションにお越しください。

<TEENS 乳幼児の同伴>

Q11. 預ける場所がないため、小さい子を連れて説明会に行くことは可能ですか?3歳の女の子です。

鈴木. はい。可能です。ただしお子さま対応のスタッフがいるわけではございませんので、親御様のもとでお子様にはいていただきながらご説明する形になります。ご了承ください。

<TEENS サービス全般>

Q12. お世話になります。以下3点、質問させてください。1.遠方のため週末のみの通学を考えておりますが、週末も学習支援を行っていただくことは可能でしょうか。2.千葉市へのTEENS開業予定はありませんでしょうか。3.将来の進学相談等も通学時に可能でしょうか。何卒よろしくお願い致します。

飯島. 1.誠に申し訳ございませんが、現在週末には学習支援の実施はしておりません。個別指導コース(受験科、読み書きそろばん科)については週末の実施が可能な場合もあります。まずはご利用説明会にお越しください。 2. 現在のところ開設の予定はございませんが、順次様々なエリアに展開をしていく計画です。なお、千葉市にご在住の方には4月から開所予定のTEENS御茶ノ水をお勧めしております。 3. 学習支援のお時間に個別のカウンセリングのお時間をとることが可能です。何気ない日常の会話から進路相談に至るまで、お子様の生活状況に合わせて個別にお話をする機会を設けています。

*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます

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