発達性協調運動障害(DCD)や学習障害(LD)をもつ子どもたちは、日常生活や学校生活の中で、周囲には見えにくい困難に直面しています。
学校の先生や保護者の方も、「配慮をしたいけれど、どんな選択肢があるのか分からない」と悩む声が多く寄せられています。
日時:2025年5月31日(土)11:00~16:00
会場:Kaien秋葉原サテライト
参加費:無料
今回、発達障害のある子どもたちの就労支援や学習支援を行うKaien・ティーンズと、支援グッズを作成販売されているできるびより様が連携し、「支援教材・グッズ体験会」を開催しました。
この日、来場者の注目を集めた支援グッズが2つあります。
ザラザラした感触がペン先に心地よい抵抗を与え、正しい運筆の感覚を自然と身につけられる人気ツールです。
「いつもよりまっすぐ書けた!」「字を書くのが楽しくなった!」という子どもたちの笑顔が印象的でした。
教育・療育現場の「あったらいいな」を形にしたドリルで、文字や図形の輪郭に盛り上がりがあり、触覚を通じて書く動作をサポートします。
凹凸あり・なしの2枚組で、ひらがなを書けるようになるまでを5つのステップで段階的に練習できるよう設計されています。
「手が迷わなくなった感じがする」
「“あ”の形がちゃんと分かって、書きやすかった!」
そんな声が会場内でも聞こえました。
「色んなものを試せてよかったです。同じグッズでも微妙な違いで使い心地も変わるので…。この子が気に入るものが見つかってよかったです」
「これ(下じき)気持ちいいし、書きやすい。ずっと学校でも使いたい!」
この取り組みを主導する高橋夫妻からはこんなコメントをいただいています。
「子どもたちは毎日いく『学校』で、みんなと同じようなことが出来ない経験を繰り返してしまうと『学校』に行きたくないと思ってしまうことがあります。子どもたち自身が学びたいと思える環境を作りたい。──そんな思いで活動を続けています」
今回の体験会のような学びと出会いの場を、もっと多くの地域へ届けたい──そんな想いから、現在クラウドファンディングを実施しています。
🔗【プロジェクトページはこちら】
https://readyfor.jp/projects/dekirubiyori-kurafan
体験会を通じて改めて見えたのは、正しい学習に対するサポートがあれば、子どもたちはもっと力を発揮できるという事実です。
学習道具を変える、ほんのちょっとの工夫で、できることが増え、笑顔が増える。そんな場を今後も広げていきたいと考えています。
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