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【図表でわかる!】発達障害をより深く知ろう!吃音 編 | 吃音の種類・対応方法は?

“発達障害*”にまつわる情報を3分程度で読める文章と1枚の図表にまとめてお届けします。

今回は「発達障害をより深く知ろう!吃音 編」についてご紹介します。

図表でわかる!発達障害シリーズ一覧

吃音(きつおん) | 発達障害はASD・ADHD・SLDだけじゃない!

言葉がスムーズにでにくかったり、過剰につっかかる状態が続くことを『吃音(きつおん)』と呼びます。

あまり知られてはいないかもしれませんが、吃音は発達障害者支援法に含まれる発達障害の一種です。

幼児期(2~5歳)に発症する場合がほとんどですが、小学生以降に発症する場合もあり、軽度であっても精神障害者保健福祉手帳を希望すれば取得することができます。

その他の発達障害との併診の可能性もあり、ASD(自閉スペクトラム症)の併発は1~2割程度あるといわれています。

主な症状は以下の通りです。

「わたしの名前は田中です」と言いたいときに…

▼言語症状
連発 「わ、わ、わ、わたしの…」
引き伸ばし 「わーーーたしの…」
ブロック 「・・・・・っ、わたしの」

▼吃音がでないように意識した結果 でる症状の一例
助走 「えーあのー…わたしの…」
置き換え 「…おれは田中です」
回避 話すことをやめる・話す場所に行くことをやめる

吃音は治るの?対応のポイントは?

吃音の過半数は自然に治ると言われています。

吃音を治療する際には、安心しながら成功体験を増やすための環境調整と、専門的な直接指導が必要です。本人に無理な努力を強いることは逆効果となりますので、注意をしましょう。

対応ポイント
  • スムーズに話せないことがあっても自然なアイコンタクトを保って言い終わるまで待つ
  • 言葉を勝手に補わない
  • 無言の時間が10秒程度以上続く場合は筆談を依頼することも考慮する
  • 「気にしすぎない」「緊張しない」「落ち着いて」といった精神論をおしつけない
  • 話すタイミングを競争するような機会は避け、安心して順番に話せるような環境を用意する

【参考】国立障害者リハビリテーションセンター 吃音とは
【参考】国立障害者リハビリテーションセンター研究所感覚機能系障害研究部

※※図の使用について※※
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*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます

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