こんにちは、ティーンズ柏の稲垣です。
現在、ティーンズ柏では、地域の居場所や通信制高校などの情報をブログで集約し、利用者の方々へお届けする活動を行っています。
今回は、流山市で「木もれびの森」を運営されているNPO法人子ども支援事業リコネクトの鈴木さんに、「現場で大切にされている想い」や「子どもたちの変化」についてお話を伺いました。
稲垣: 本日はよろしくお願いいたします。木もれびの森では、中高生のお子さんたちが多く通われていると伺いました。温かく迎えるために、どのような雰囲気づくりや環境整備をされていますか?
鈴木様: 木もれびの森には、精神科や心療内科にて臨床経験を積んだ心理士をはじめ、発達障害を抱えるお子様の学習サポートや、不登校など多様な困難に直面する若者支援に従事してきた専門スタッフが揃っています。
まずは現在のお子様の状況について詳しくお話を伺うヒアリングの時間を大切にしています。その日のコンディションや気持ちに寄り添いながら、心から安心できる過ごし方を一緒に模索していくのが私たちのスタイルです。
丁寧なアセスメントに基づき、「どうすればこの子がもっと自分らしく、快適に過ごせるか」という視点で個別のプランニングも実施しています。ご相談内容に合わせ、一人ひとりに最適なサポートを柔軟に提供させていただきます。
稲垣: 通い始めた当初と比べて、お子さんたちにどのような変化や成長が見られますか?特に「子どもが主役になれる瞬間」のエピソードがあれば教えてください。
鈴木様: 私たちが目にする子どもたちの変化には、大きく分けて二つの形があると感じています。まず一つは、自ら掲げた「目標への挑戦」を成し遂げる姿です。昨年度、受験に立ち向かった受験生たちが、当所のサポートを最大限に活かしながら、全員が希望する進路への切符を掴み取りました。
そしてもう一つ、非常に感慨深いのが「他者とのつながり」における変化です。来所当初は一人静かにゲームに没頭していた子が、スタッフやボランティア、そして同世代の仲間との関わりを通じて、次第に心を開いていく。自分の想いが受け入れられるという安心感の中で、ぽつりぽつりと自分の言葉を発し語りだす。そんな風に彼ら自身の主体性がきらりと輝き出す瞬間がありました。

稲垣: 家庭で日々努力されている保護者の皆様に、中高生の居場所としての視点から伝えたいことはありますか?
鈴木様: 私がまずお伝えしたいのは、保護者の皆様にとってもここが「一息つける場所」であってほしいということです。日々お子様と真摯に向き合い、懸命に走り続けていらっしゃるからこそ、ときには少し肩の荷を下ろして、心安らぐ時間を持っていただきたいと願っています。
木もれびの森では、放課後等デイサービスといった他の福祉サービスと併せてご利用いただいているケースもございます。支援の隙間を埋めるような、サブの居場所としての活用ももちろん可能です。他機関の皆様とも手を取り合いながら、お子様にとっての最善を共に探求してまいります。ティーンズさんのような地域パートナーと同じ方向性を持ち、社会全体で支える一助になれれば幸いです。どうか気負わず、まずは気軽な気持ちでお声がけください。

今回、鈴木様にお話を伺い、放課後等デイサービスと「居場所」という、それぞれのアプローチが持つ強みの違いを改めて実感しました。
木もれびの森は専門性のある大人が見守りつつ、ふらっと立ち寄れる居場所であること。そして、18歳以降も利用ができ、多様な年代の人たちと自然に関われる環境であること。これらは、子どもたちが「ありのまま」でいられる場所として非常に大きな意味を持ちます。
改めて感じたのは、この流山という地域には多様な資源が溢れているということです。鈴木さんのような主体的にサポートを届けるNPOの存在と、それを支える市の方針が組み合わさることで、町全体で一人ひとりを支える体制が整っているのだと感じました。
お子さんや保護者の方が悩みを抱え込まずに生活できる未来へ。そんな願いを込めて、私たちティーンズ柏も地域ネットワークの一員として、これからも連携を深めていきたいと思います。
その想いを胸に、これからも地域の素晴らしい活動を発信し続けていきます。
稲垣
取材協力:
NPO法人子ども支援事業リコネクト「木もれびの森」
場所:南流山福祉会館
開所日時:火・金曜日 または 月・木曜日(詳細はこちら)