発達障害のあるお子様向け キャリアデザイン教育
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神奈川県 / SEISAアカデミーがギフテッド・2E児童の「生きづらさ」を「パワー」に変える秘密|発達障害に理解のある学校 インタビュー特集Vol.014

発達の特性を持つ生徒が生き生きと学ぶための、暖かみのある校舎外観

「うちの子の頭の回転は速いのに、どうして学校ではうまくいかないんだろう」――この矛盾に悩む保護者の方は少なくありません。

SEISAアカデミーの生徒は、IQの平均が125(104~150)と高い一方で、認知特性には大きな凹凸があります。特に、言語理解が120〜130と強いのに対し、処理速度が100程度というお子さんが多く、「思考の速さと作業の遅さ」が彼らの「生きづらさ」の根源となっています。

SEISAアカデミーの学校情報はこちらから

ギフテッド・2Eの子の特性について詳しく知りたい方は、「ギフテッドの特性」について解説した記事をご覧ください。

今回の学校インタビューでは、放課後等デイサービス「ティーンズ」社員がSEISAアカデミーの松本幸広氏にお話を伺いました。

放課後等デイサービス・ティーンズ社員とSEISAアカデミー松本幸広氏のインタビュー風景。2E教育に関する対話
当社スタッフ(左)とSEISAアカデミーの松本氏(右)

1. 🚀 才能を潰さない!アカデミーの支援哲学と独自の環境

Q(インタビュアー): IQが高いお子さんへの支援は、なぜ今、これほど重要なのでしょうか?

A氏(SEISAアカデミー 松本氏): 才能があるからこそ、自分の「できない」部分に深く傷つき、自己肯定感を下げてしまう。私たちは、この生きづらさを解消するための場として、「特定分野に特異な才能のある児童生徒への支援」 の一環としてアカデミーを運営しています 。

学びに蓋をしない教育課程の理念

Q: 既存の教育の「履修主義」(全員が同じペースで進むこと)が合わない子を、アカデミーではどう受け入れているのですか?

A氏: 私たちは「邪魔をしない」「学びに蓋をしない」ことを第一に考えています 。日本の義務教育の仕組みでは一定数の吹きこぼれや、置いてきぼりになるこども達が発生する現実があり、そのような子たちの意欲を潰さないよう、大学との連携も活用して指導しています 。

  • 登校は義務ではない: 登校は「義務」ではなく「学ぶ場」として案内 。遠隔授業も活用し、無理なく学習できる環境を推奨 。
  • 無学年・少人数制: 現在21名(小8名、中9名、高4名)が在籍しています(2025年11月時点)。小中学生は一緒の教室で、学年を飛び越えて学ぶのが大きな特徴です 。
個別最適化された基礎学習

個別最適化された学習環境が整った教室内の様子。少人数の生徒が集中して学習に取り組めるよう配置された机と椅子
教室内の机は少なく、少人数で集中して取り組めることが分かる。

Q: 不登校のお子さんが多いため、基礎学習はどのように進めているのですか?

A氏: 学校に行けていない度合いが異なるため、積み重ねを通常の学校と同じだとつまらないと感じる子もいます。そのため、途中からやったり、そのお子さんにあわせて先の勉強をしたりと柔軟に対応しています 。

安心できる居場所とルール

安心して学びに集中できるよう、環境整備にも配慮されています。

  • 教室: 3つの教室を利用し、星槎の3つの約束を、更に具体的にしたいと、生徒たちが自分たちでルールを決めて利用しています。
  • シンプルなルール: 「挨拶!」「人の話を聴こう!」「言葉で伝えよう!」など、お子さん同士が気持ちよく過ごせるよう、皆で分かりやすいルールを共有しています。
  • クールダウンの場所: 集中できない時のために教室が複数用意されており、生徒たちが自律的に場所を選べるよう配慮されています。

2. 才能が爆発する!「好き」を突き詰める実践プログラム

「自分で掘り下げる」ことを邪魔しない探求学習
「ラボ」と書かれた教室の看板。生徒の興味関心を深掘りする探求学習の場
「ラボ」と書かれた教室の看板

Q: 午後の「探求学習(マイプロジェクト)」は、生徒さんの「好き」が溢れていますね。

A氏: 生徒が持ち寄った興味関心(例:株投資、水素エンジン、オリジナル音楽など)を深掘りします 。大学との連携があるため、より専門的な指導も受けられます。

画期的!中高生が大学の授業へ

Q: 中高生が大学の授業を受講できるという取り組みは、非常に画期的ですね。

A氏:はい。科目担当者の許可があれば、他校種開設科目の選択が可能です。高校生は週1程度、在籍高校の授業に参加できるほか、許可された生徒は週に一度、大学の一般の授業を受講できます。これは、今の既存の小中の履修の中で頭打ちになりがちな生徒たちに、「やりたいことをやれるようにしていく」ための工夫ということです 。

3. 将来の進学とその先の自立へ

ロールモデルになる卒業生

Q: 大学中退率やひきこもりの報告が課題として上がっています。アカデミーの支援は、その後の定着にどう繋がるのでしょうか?また、最新の課題についてもお聞かせください。

A氏: 11月26日発刊の書籍『通信制の高校のすべて 2.0』でも触れましたが、通信制高校卒業者で大学や専門学校を途中退学する人が多いという課題があります。通信制高校の進路決定率は向上していますが、その後の定着率が低いのです。また、年々増加する生徒数ですが、1年次入学者の倍以上の卒業者がいる一方、途中で1万人が去っているというデータもあります。

SEISAアカデミーの高校生も通信制高校に在籍しています。まだ3年目で卒業生はいませんが、アカデミー卒業後、通信制高校の卒業生が放デイで指導するバイトや、探求授業の一環として活躍できるというロールモデルができないかと考えています。つまり、「放デイ→進学→卒業生が支援者として戻ってくる」というサイクルです。この循環こそが、学びが将来の自立と社会定着に繋がる確かな道筋だと考えています。

4.これから入学を検討する方へ

入試と体験入学の重要性
SEISAアカデミーの明るく開放的な廊下と教室の入口。生徒が安心して過ごせる清潔な学習空間
教室と、広くてきれいな廊下

Q: アカデミーへの入試で最も重視されていることは何でしょうか?

A氏:筆記試験(国算数)は下限として見ており、日本語能力として、自立した学習を進めるため、実学年に+2年、マッチングとアセスメントを見ています。面接と探求学習につながるプレゼンがあります。最も重要なのは、必ず4日間体験入学をマストにしていることです。不登校でご家庭で心配される方もいますが、お子さんの今の社会性を見たいと考えています。

保護者の方へのメッセージ

「高IQや発達の特性で困っているけれど、才能を伸ばしたい」という熱心な保護者様が、遠方からも足を運んでくださっています。求めている人に、この情報が伝わってほしい

この独自の学びの場が、既存の教育の枠に収まれないお子様たちの未来を大きく拓く鍵となるはずです。もしお子様のことでお悩みでしたら、ぜひ一度SEISAアカデミーにご相談してみてはいかがでしょうか。

ギフテッド応援隊(親の会)など、保護者同士の経験や情報を共有できるコミュニティを活用することも、孤独感を解消する大きな力になります。

▶ 関連情報

  • SEISAアカデミー公式サイト: 入学案内、アカデミー通信「煌星(きらぼし)」などはこちらからご覧ください

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