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発達障害のあるお子様向け キャリアデザイン教育
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パートナー制度 活動報告|お仕事体験プログラム活用のための勉強会を実施

TEENSの野田です。

TEENSでは、全国の福祉・学校関係者のみなさまに発達障害*の子どもたちの『はたらく力』を育むためのプログラム利用のライセンス提供を行っています(詳しくはこちら)。今回は全国のパートナー事業所のみなさまと実施した合同勉強会についての活動報告です。

オンラインで定期的に実施しています

今回の勉強会のテーマは「明日から使える、お仕事体験プログラムの活用」です。

そもそもお仕事体験とは、TEENSが開発したキャリア教育プログラムのことです。発達障害のある小中高生が、仕事を「試着」しながら自己理解を深め、将来働くために必要なスキルを学ぶことができます。このプログラムをどのように自事業所で取り入れるか、TEENSのメソッドをお伝えしつつ、各事業所のみなさまと検討していきました。

発達障害のお子さんが気づいたら夢中になっている「世界観」と「構造化」

発達障害の特徴のひとつに暗黙の了解など見えない社会のルールを把握することの苦手さがあげられます。いわゆる座学的なSST(ソーシャルスキルトレーニング)で社会のルールを学ぶのが療育の中では一般的ですが、お子さんたちが日常生活や将来のことを想像して自分のスキルにしていくのは難しいものがあります。

お仕事体験では、たとえば「上司が忙しそう、話しかけたい時はどうする?」 「お客様からのクレーム対応、上司からの仕事の依頼とどっちが優先?」など言葉にしづらいスキルを実践の中で蓄えることができます。

プログラムを導入する上で、お子さんが夢中になるための疑似職場をつくるためのポイントは「世界観」と「構造化」。現場で即取り入れられる具体的なTEENSのノウハウをお伝えしました。

当日の資料の一部

インプットだけで終えない パートナー間の情報交換

勉強会の後半は、来月お仕事体験の新作プログラムを取り入れることを想定し、事業所ごとに実施のための話し合いをしていきました。実際に通われているお子さんや一緒に働くスタッフの顔を思い浮かべながら想定していただいた結果、場所の作り方・チームの分け方・スタッフの役割分担の仕方…など非常に具体的な意見が様々出てきました。お互いの取り組みや工夫を取り入れ、日々の運営に落とし込んでいきます。どの事業所のみなさまも高い熱量をもって日々の支援に携われれていることをひしひしと感じました。

今回は現場スタッフ向けのプログラム活用がテーマでしたが、今後も支援に関することや経営者の向けの集客や利用数のアップ、採用のノウハウなども勉強会で取りあげていく予定です。今後もパートナーの皆様とともに全国の発達障害のお子さんに質の高い支援がお届けできるよう、密に連携をとってまいります。

*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます

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