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【図表でわかる!】発達障害 × 支援の心得~多様性を理解する~ | 「アスペルガーは空気が読めない」はウソ?

“発達障害*”にまつわる情報を3分程度で読める文章と1枚の図表にまとめてお届けします。

今回は「発達障害 × 支援の心得~多様性を理解する~」についてご紹介します。

図表でわかる!発達障害シリーズ一覧

なぜ発達障害は「理解が難しい障害」なのか

発達障害とは、「正しく理解することが難しい障害」であるとしばしばいわれます。なぜなのでしょうか?理由としては大きく分けて3つ考えられます。

理由①目に見えない障害のため、困り感を理解しづらい

身体障害など目に見える障害の場合は、どういったことに困るのか、どういったサポートが必要か(もちろんすべてを理解することは難しいが)なんとなくであればイメージできるものの、発達障害や精神障害の場合はそれが難しい。

理由②できることとできないことの差があるため、「怠けている」「ふざけている」と誤解を受けやすい

難しい漢字はかけても平仮名が書けないといったように、できることとできないことの差が極端にでやすい。そのため、「努力が足りないだけ」という誤った解釈をされてしまうことが多い。

理由③同じ”発達障害”でも真逆の特性を示すことがあるためわかりづらい

例えばADHDの子の場合、とても活発なタイプ(多動・衝動性優勢型)と、非常におっとりしたタイプ(不注意優勢型)が混在するなど、同じ診断名でも全く別の様相を示すため理解しづらい。

 

「アスペルガー症候群は空気が読めない」はウソ?

特に理由③については、様々な誤解が発生しています。

例えば、「アスペルガーの人は空気が読めない」というようなイメージが強いですが、一概にいうことはできず、逆に敏感すぎるが故に空気を読みすぎていて身動きがとれなくなっている方もたくさんいます。

発達障害の特性の中で、診断名が同じであっても真逆の様相を示す例をまとめました。

また、個人の中でも状況やタイミング、発達段階によって示す特性が変わるということも押さえておきましょう。

特性を正しく理解し、リフレーミングすることが大切

「発達障害とはこういうもの!」と思いこんで支援をしようとすると、相手を苦しめる結果になりかねません。周囲の人はひとりひとりの特性と向き合い、理解しようと努力することを忘れないようにしましょう。

また、特性を正しく理解した後は、その特性をリフレーミングし、その力が活かせるようなな環境設定をすることが大切です。

”多動”という特性は「活発」「元気がよい」という強みにリフレーミングすることができます。「多動」=落ち着くよう促すべきもの、と捉えられがちですが、「活発」と言い換えることができれば子どもたちの可能性を広げることができるでしょう。

特性を正しく理解する、その特性をリフレーミングする、その力が活かせるようなな環境設定をする。この3つのステップを心掛けていきましょう。

※※図の使用について※※
発達障害啓発目的・非商用利用の場合に限り、引用・転載を許可します。その際には、引用元として本ページ名を明示してください。なお、著作権はTEENSが所有しており、図の二次利用・改変は禁止とします。商用利用を希望される場合は(teens@teensmoon.com)までご連絡ください。

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*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます

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