TEENS川崎の飯島です。本日はガクプロにお邪魔しました!のでレポートします。
Kaienではまず最初に発達障害のある大人のための就労支援がスタート。次に小学生から高校生のための放課後等デイサービスTEENSを立ち上げました。そんな中、TEENSを卒業した子どもたちの半分以上は進学するのに、大学・専門学校に在学している期間に支援するための体制がぽかんと空いてしまう…という課題が浮き彫りになりました。
大学・専門学校は、自分で授業を選択する履修制度だったり、クラスという単位がほとんどなく所属する場が持ちにくかったり、学力とは関係の薄い就活力を磨く必要があったりと、最も支援が必要な期間と言っても過言ではありません。このため高校までは落ち着いて通学で来ていた人も大学時代に通えなくなる例も多々あります。
こうした現状のもと、親御様たちからの強い要請を受けてサービスを開始したのが、発達障害のある学生向けのプログラム「ガクプロ」です。仲間づくりと自己認知、そして就活に役立つイロハが身につく支援内容です。
本日(9/17 土曜)、ガクプロ新宿には16名の大学・専門学生が出席しました。
プログラムは以下の通り。昼から夕方までのなかなかの長丁場ですが、しゃばり場などはお菓子を食べながら、ゆったり進みますし、途中参加、途中帰宅もOKです。それぞれ自分に必要だと思うプログラムに参加してもらいます。
職業訓練の様子(オンライン店舗の商品登録等)
「趣味」について2人一組で話しました。お互いのことを知ってもらいつつ、話をする練習、話を聞く練習を同時に行っています。
「取引先からお怒り電話がきたらどうする?」というテーマで受け答え内容を検討。「電話を切る」という珍解答もありました。。。
「働くときの不安」について話をしていきます。本日一番盛り上がったのは、「ホワイト企業で働くためには?」についてでした。
オンライン店舗業務組とPC作業組に分かれて訓練。マニュアルにそった業務、報連相の訓練をここで行います。
元ガクプロ生の現社会人の方に、就活や仕事での体験談をお話いただきます。
就活に向けた面接練習です。表情の作り方から指導をします。
終了イベントでの記念撮影
ガクプロの一番の狙いは、青年期の発達凸凹のある人たちを”ぼっち”にしないことです。
「空きコマや長期休暇は何をしていますか?」 ガクプロの利用開始時に伺う質問で、多くの学生が答えるのが「図書館で本を読む」、「スマホやPCで時間をつぶす」と答えます。大学は活動の自由度が高く、高校までのように時間割にだけ従っていれば一日が終わるわけではありません。アルバイトに、インターンにと、時間を惜しんで学生生活をエンジョイする多くの学生たちに発達障害のある大学生たち取り残されがちです。
しかし、多くの場合彼らも人とのつながりを強く求めており、事実、ガクプロにきている人のほとんどは義務感ではなく「楽しいから」利用をしています。大学生活について、就活について、社会について学べる楽しい居場所をガクプロでは目指していきたいと思います。