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発達障害のあるお子様向け キャリアデザイン教育
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”段取り”が苦手なお子様へ 学習計画を作る時のポイント!!放課後等デイTEENSで取り組んでいる段取り力アップ法

ティーンズ御茶ノ水 2016年9月9日

 TEENS 御茶ノ水の栗原です。

 ASD(自閉スペクトラム症・アスペルガー症候群)、ADHD(注意欠如多動症)、LD(学習障害*)のいずれの発達障害*のあるお子さんも、勉強や仕事で必要とされる段取り力に弱さが見られます。TEENSでは、どのような条件で優先順位をつけながら計画を立てるべきなのかを実践的に練習しています。

夏休みの課題の次は…定期テスト学習計画表作成中!

 夏休みの課題が全て提出できてホッとしたのも束の間、9月になって学校も始まり、次は定期テストの準備に取り掛かるお子さん達の姿が多く見られます。

 「定期テストはいつ?」「うーん、今月だったと思います…」
 「テスト範囲は?」「一覧表のプリントをもらったけど、どこに置いたかわからないです」
 「次回持って来て、一緒に予定を立てましょう!」

 というようなやり取りをしながら、テストまでの学習計画をスタッフと一緒に立てるお子さんの姿もよく見られます。

 学習計画では、テストに向けてどのような優先順位で何に取り組むかを具体的に確認しながら、計画を立てていきます。計画を立てる際のポイントをお伝えし、お子さんにあった学習計画を立てていきます。いくつかTEENSで日々実践しているポイントをまとめてみました。

学習計画を作る時のポイント!!

  • テスト範囲を確認する。
  • 範囲の重要箇所(重点的に学習すべき範囲)を確認する。
  • 点数を取るべき教科を確認する。
  • 学習に取れる時間を確認しながら、どのようなスケジュールで学習を進めるか確認する。
  • 解ける問題から解く習慣をつける(応用問題は学習時もテスト本番でも一度飛ばす)。
  • テスト前の提出課題は必ず期限に間に合わせる。
  • TEENSでスタッフと一緒に取り組む課題(苦手科目)と、自宅等で自力で取り組める課題(得意科目)をわけて考える。

 一つ一つは当たり前ですが、お子さんによって異なる個性や状況に合わせてどの術を活用するかの見極めが難しいところです。

学習計画表作成中の様子。お子さんから話を聞きつつ作成し、最後にプリントアウトして渡します。

学習計画表作成中の様子。お子さんから話を聞きつつ作成し、最後にプリントアウトして渡します。

 

当たり前の感覚になるまで

 そもそも学習計画の必要性を感じなかったり、計画表を作成しても無くしてしまったり…というお子さんもいるので、毎回学習計画の重要性をお伝えしています。計画表を作成した後も来所日ごとに進捗を確認したり、計画表に無理があるようであればその都度一緒に修正を行ったりもしています。(計画表を立てて終わり、とはならないので、お子さんも逃げられません…)

 毎回計画表を立てていると、それが勉強や仕事に取り組む時の“当たり前”になっていきます。この当たり前の感覚がお子さんの中に芽生えるまで、スタッフも根気強くお子さんに向き合っていきたいと思っています。

*学習障害は現在、DSM-5では限局性学習症/Specific Learning Disability、ICD-11では発達性学習症/Developmental Learning Disorderと言われます

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*発達障害は現在、DSM-5では神経発達症、ICD-11では神経発達症群と言われます

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