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発達障害のある小中高生向け 放課後等デイサービス
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ニュースレター2017年6月号TEENS独自教材を開発中です

  1. TEENS独自教材を開発中です
  2. 海外メディア 発達障害児関連の注目ニュース 『「ミュータント」に会おう:自分に自閉症があることに誇りを持つ生徒たち』他
  3. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします 『衝動的な感情や行動をコントロールするのが難しい場合』他

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1. TEENS独自教材を開発中です

TEENSでは、これまでの500人を超える発達障害のある子どもたちの指導をしてきたノウハウを詰め込んだ独自の学習教材を開発中です。 現段階では算数・数学の教材をTEENS利用者にのみ無料で提供をしています。将来的には外部販売等も検討しています。

TEENSオリジナル教材の特徴
  • 個別の理解度にあわせてプリントを選べる
  • スモールステップで計算手順を習得できる 
  • LDのお子さんも少ない負荷で熟達を目指せる

【参考】オリジナル学習教材 

2. 海外メディア 発達障害児関連の注目ニュース 『「ミュータント」に会おう:誇りを持って自分に自閉症があることを表現する生徒たち』他

このコーナーでは海外メディアが伝えた子どもの発達障害に関する注目記事をセレクション。解説を交えてお伝えします。今回は『①放課後等デイサービスが発達障害のある子供の将来の準備を支援する』、『②「ミュータント」に会おう:誇りを持って自分に自閉症があることを表現する生徒たち』の2本です。

①放課後等デイサービスが発達障害のある子供の将来の準備を支援する

Cram schools help children with developmental disabilities prepare for future

海外メディアではないのですが、先月The Japan TimesでTEENSの支援を取り上げていただきましたので、その英文記事の中でTEENSに関わる部分の内容をご紹介します。

東京を本拠地として障害のある人向けの就労支援をしているKaienは、子供たちが自尊心を育くむことを狙ったプログラムを使い放課後等デイサービスを運営しています。2013年にKaienは公的な資金助成を利用して発達障害のある小中高生のための教室であるTEENSを開設しました。教室は東京都神奈川に5拠点あり、およそ400名が利用しています。TEENSに来る多くの子どもたちが診断を受けていない「グレーゾーン」と呼ばれる人たちであり、周囲から気づかれづらい障害に本人も気づいておらず、大人になってからハードルに直面する傾向があります。

TEENSでは職業訓練プログラムを通して子供たちが働く環境を垣間見ることができるクラスを運営しています。子供たちはどうやって仕事を計画して優先順位をつけながら効果的に進めることができるかを教わります。また子供たちは将来の同僚たちと職場の役割に応じどのように協力しコミュニケーションを取るかや顧客とどのようにコミュニケーションするかを学び、その中でどのように仕事の進捗を上司に報告するかも学びます。

教育事業執行役員の飯島さなえは、発達障害のある人は自信のなさによって安定して働き続けるのが難しくなることが多いと説明します。「私たちのプログラムはお子さんが働く時に有用なスキルを身に付けることを目的としています。コミュニケーションスキルや仕事を計画的に進める能力、自尊心を高めることなどです。」と飯島は話します。

飯島は政府が近年公立学校で発達障害の徴候を示す子供たちへの支援を強化していることついては評価する一方で、大学生は日本の福祉プログラムではカバーされていないため、大学生への支援への取り組みも早急に進めてほしいと話しています。児童福祉法は障害のある子どもたちが高等教育に進まないという前提として作られていますが、高等教育への進学は現状では当たり前のことになっています。

彼女はまたTEENSのようなサービスが増え利用しやすくなっているにもかかわらず、発達障害は社会でタブーと認識されており、それによって支援を受けることを心配して拒否することにつながってしまうと指摘しています。

Kaienは自社の拠点を増やすことや全国で他の企業とパートナーシップを結ぶことで、このような支援へのアクセスが限られている他地域でのニーズに応えていくことを計画しています。

②「ミュータント」に会おう:自分に自閉症があることに誇りを持つ生徒たち

Meet ‘The Mutants’: The students who wear their autism with pride

次はオーストラリアで2013年に設立されたThe I CAN Netwokの活動を取材した記事をご紹介します。

The I CAN Networkではメンターによる自閉症のある子供を対象にした隔週のセッションを、ビクトリア州、クィーンズランド州、タスマニア州のおよそ30の学校で運営しています。1時間ほどのセッションはゲームやグループ活動、話し合いの時間から成り立っています。

今回取材したメルボルン郊外のアクィナス大学でのセッションでは、参加者が自分たちを「ミュータント」と名付け気に入ってその呼び名を使っています。今回はウィンクマーダーというパーティーゲームや、グループで10分間で風船と粘着テープを使ってどこまで高くタワーを作れるか競うアクティビティを行いました。一見すると当たり障りのないお楽しみのように見えますが、子供たちは気付かないうちにチームで一緒に作業することや、コミュニケーション、問題解決の方法を学んでいます。

話し合いの場面では、子供が上手く話せないような時はメンターがいくつか質問をすることで話を引き出しています。話題はランダムなように見えますが、子供たちが課題として直面している「一つのものに集中しすぎること」や「不安や怒りを自分で対処することの難しさ」についてもしばしば話します。

プログラムを受けている子供たちは「自閉症があることを人に話すのが怖くなくなった」「学校で大変なことがあってもプログラムに行くとつらかったことも忘れられる」「人と話したり集まって活動することに今までより倍自信が持てるようになった」などと話しています。

創設者であるクリス・バーニーは彼の言葉で言うと「ちらほらとした」自閉症があります。子供の頃は不安にさいなまれていて、「法廷に関する興味の焦点」はあるが「社会の規範に同期できない」と感じていました。彼は法学の学位を取得した後、キャリアの方針を変えました。

「見過ごされ無視されている小さい子供やティーンエイジャーを見るのにうんざりしていましたし、私が会った自閉症スペクトラムの人で周囲の環境によって制限されている、もしくは制限されていると感じている人たちがあまりにも多すぎて、とても失望していました。」と彼は話します。

クリスは彼の母親が彼のために家族や友達、先生といった人間関係のネットワークを準備して人との関わりを促してくれたことで、自分自身が肯定的に物事を考えることができるようになったと感じていたことから、2015年からビクトリア州の小中学校で自閉症スペクトラムのある生徒をインスパイアし、ネガティブなステレオタイプを変えるためのパイロットプログラムを開始しました。

オーストラリアでは2012年から2015年の間に自閉症と診断されたこどもが40%も増加したとのことで、自閉症に対する関心も高まっているようです。このAn I CAN SchoolというプログラムはSpecial School(日本で言う特別支援学校)でも一般の学校でもどちらも行われているそうです。民間のしかもオーストラリア初の自閉症の当事者によって創業された社会的企業が学校でメンタープログラムを行っているというのは、日本の現状と比較すると大変先進的な試みだと感じました。日本でも特別支援学校や支援級、通級で学校と支援機関が連携した取り組みが実現すると良いですし、当社もそのような機会があれば教育機関に対して今後是非アプローチしていきたいと思います。

3. 今月寄せられたご質問・ご意見にお答えします 『衝動的な感情や行動をコントロールするのが難しい場合』他

ニュースレターの登録時や説明会の申込みフォームなどでお寄せいただいたご質問、ご意見にお答えします。

集団で孤立してしまうお子さん

Q1. 今年に入りクリニックに数回受診し、自閉症スペクトラムの軽度と診断されました。学校や社会で子供が孤立しないよう、何かできることはないか、と探していたところ、こちらのサイトを友人から紹介されて関心を持ちました。既に学校や行政には相談をしておりますが、息子が孤立している状況はすぐには変わらないようで悩んでおります。放課後デイサービスを利用できれば、と思っております。よろしくお願いいたします。

A. 学校以外の場所で居場所をつくろうという試みは、とてもよいことですね。発達障害のある子どもたちは、定型発達の子どもと比べるとゆっくり、あるいは特異的に成長します。友人関係にも発達段階があり、異なるステージの相手との交流を楽しむのはなかなか難しいため、ご本人と近いタイプの人が集まる場所でお互いに自然体で接せられる機会をもてるとよいでしょう。

まれに、「インクルーシブ教育がうたわれている現代で、障害のある子どもだけ集めるなんておかしい」と言って支援級や通級、放課後等デイサービスなどを批判的に見る方もいますがそれは違います。インクルーシブ教育は、決して特性に応じた環境を用意すること否定しているわけではありません。児童青年期に、安心できる環境で信頼できる大人と楽しみを共有できる仲間と過ごす時間は、非常に重要です。そんな居場所を探してみてあげてください。

公立中学支援級からの進路と進学準備

Q2. 息子は自閉症で、現在中学2年生。公立中学校の個別支援学級に通っています。部活動は難しいと言われ、放課後は自宅で過ごすことが多いです。祖父や近所の先生に週2、3日勉強を見てもらっていますが、進学先が見えてこないため、何を優先的に学べばよいか、どのように何を身につけたらいいのか手がかりがほしいところです。

A. この情報だけでは具体的な進路アドバイスは難しいですが、現在支援学級に通われているということはサポート体制がある学校に進学される方がよさそうですね。情報源としては、学校・先輩ママ・(既に満員になってしまいましたが)当社開催の発達障害児向けの合同学校説明会のようなものに参加する、ということがあげられます。なんにせよ、支援級からの進学の情報は意識的に調べていかないとなかなか手に入らないので、保護者の方に積極的に動いていただく必要があります。

進学に向けた勉強についてです。特別支援を行っている学校の場合、偏差値以外の要素で選考をしている場合が多いので、興味のある学校に選考基準を確認してみるといいでしょう。「生活リズムが安定しているか」「素直さがあるか」といった学力以外の面を重視する学校もあります。そういった場合は無理に学力を上げることよりも体力や自尊心といったベースとなるスキルを養えるような経験を積んでいかれるとよいでしょう。

衝動的な感情や行動をコントロールするのが難しい場合

Q3. 娘はADHDなところと情緒不安定なところを併せもっています。就学前は私の認識も甘く療育をしてあげれておらず、今ではそのことをとても悔やんでいます・・・。発達障害の関係で病院等にも受診しているのですが、気持ちや衝動的な行動をコントロールすることが難しく、これまでは集団での習い事等が難しく個別対応をしてもらっていたような状況です。10歳になり本人としてはがんばりたい気持ちが大きいので、小学生のうちに今できることをしてあげたいと思っています。大人になるにあたって今のままではという不安も大きいです。いろいろなアドバイスをいただけたらと思っております。

A. まず、集団ではなく個別対応をしてもらえる場所を選べている、ということは大変よいことだと思います。年齢を考えた時に「もっといろいろな経験を積ませた方がよいのでは…?」とご不安になることがあるかもしれませんが、Q1でもお答えしたように合わない環境でストレスを抱えているよりも、意味ある時間を過ごせる場所を選ぶことが大切です。

衝動性のコントロールについては、病院等にも通われているとのことなので専門的な支援は受けている前提で保護者としての心構えについてアドバイスさせていただきます。まずは、ご本人にとって無理のない環境下で理解のある大人からサポートを受けられていれば、年齢とともに落ち着いていく場合が多いです。あまり焦らずに、成長を見守ってあげてください。

とはいえその場その場では対応に苦慮することが多いと思います。衝動的な行動が起こった時、他者やご自身に危害が加わるような状況であれば、まず安全確保を優先してください。そうでなければ落ち着くのを待ちましょう(多少物を投げるくらいであれば、無理に止めないで落ちつくのを待った方がよいです)そして、振り返りや指導は必ずご本人の状態が落ち着いてから行うようにしてください。衝動的・感情的になっている時に言葉を重ねるのは逆効果です。起こってしまったらその場は諦める、切り替えられてから振り返る、同じような状況になりそうな時に事前にどうすべきか確認をしておく、の3ステップでご対応ください。

 

 

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