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小学生の発達障害

こちらのページでは、小学生の発達障害児が示す特徴と対応方法を解説していきます。

小学生への対応ポイント

  • 通常級、通級、特別支援学級…、本人にとって最適な環境を選ぶ
  • 周囲と比べるのではなく、その子の良さを認める・褒める
  • 学習方法は視覚的に明瞭化する工夫を

organizations_elementary小学生への入学時は特別支援級にするか、通常級にするか、通級を利用するか…など、学習環境の選択をしなくてはならない、ご家族にとって決断の時期です。就学時健康診断を利用するなどして、お子様の成長にとってどういった場所が望ましいのか専門家の意見を聞きながら決定していくとよいでしょう。 また、就学後に障害の疑いがもたれることがあるかもしれません。そういった場合はできるだけ早く受診をし、適切な対応方法を考えていく必要があります。

学校の中では、本格的な集団行動と学習が始まり、発達の特異性が顕著に見られ始めます。しかし、他のお子様と比べ焦ったり落ち込んだりする必要はありません。発達障害は「発達しない障害」ではなく「通常よりもゆっくり、あるいは特異的に発達する障害」です。できたことを認め、褒めながらお子様のよいところを伸ばしていくことを心がけましょう。

小学校にあがりましたが、偏食が強く給食がほとんど食べられません。どうしたらよいでしょうか。

ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)のお子様は、舌の感覚や嗅覚に特異性があり、好き嫌いが多いことがあります。また、食べたことのない食品への不安感が強いため初めての食材・料理への拒否感が強く出ます。

無理強いをすると悪化したり食事自体が嫌になってしまう可能性があるため、食べられるものから勧めていくようにしましょう。場合によっては給食にはこだわらず、弁当を持参するなどの対応も考えられます。また、自分で育てたり調理するなどの機会をもち、食品に対しての興味・関心を深めていくことも有効です。

私の子どもは発達障害ですが、知的障害はありません。小学校は特別支援級ではなく通常級に進むべきでしょうか。

通常級にするか、特別支援級にするかは知的障害の有無だけでは選択ができません。行動面の特性、集団生活への適応度合いなどを勘案しながら決定していく必要があります。基本的には以下のようなメリットとデメリットが考えられ、そのデメリットを補うための制度も存在しています。しかし、学校長の方針や学級の担任の力量に依るところが大きいのが実情です。

  • 通常級
    • メリット:一般的な集団の中で生活することができる。
    • デメリット:個別的なきめ細やかな対応は期待しにくくなる。
    • 通級:通常級に在籍しながら特別支援教育を受けるための制度。国語や算数などの一部科目を個別で教えてもらうことができる。
  • 特別支援級
    • メリット:学級編成が最大8人のため、個別対応が期待できる。
    • デメリット:学習内容が通常級と異なる場合が多い。また、私立中学受験の際に不利になる場合がある。
    • 交流級:特別支援学級(学校)に在籍しながら、普通級に在籍しているお子様と一部の授業や行事をともに過ごす制度。

参考リンク:通常学級・通級・特別支援学級・通級指導教室の違いと学校・学級を選ぶときのポイント

小学1年生の子どもがいます。漢字は好んで勉強しますが、平仮名を書きたがりません。なぜでしょうか。

primary_charactersASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)傾向の強い発達障害児に見られる行動です。平仮名は曲線が多く不安定で意味が伴わないのに対し、漢字は直線的で意味を伴うのが明瞭さを好む発達障害のお子様に好まれるためです。漢字が得意というのは大きな強みになるため是非伸ばしていってあげてください。こういった傾向のお子様は書字・読字に対する関心が大きいため、いずれ平仮名も書き始めます。

勉強は得意な息子ですが、国語の文章題で登場人物の気持ちを想像する問題や感想文が苦手です。どのように指導していけばよいでしょうか。

ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)傾向の強いお子様に見られる特性です。想像力に特異性が見られるため、人の気持ちを推察したり感想を述べることを苦手としています。他の勉強が得意なのであれば、そちらを伸ばしてあげられるとよいでしょう。国語の文章題は本文中から単純に抜き出すことで解ける問題の方が多いため、そちらを取りこぼさないよう解答のルールやテクニックを教えてあげてください。

感想文や作文については、「素晴らしいものを書く」ことではなく「締め切りとルールを守って書く」ことに目標を設定してあげてください。感想を書きたがらず事実だけを羅列したがる傾向にあるため、まずはひとつでも「~と思いました」というようなことを書けたら褒めてあげましょう。併せて、「~に驚きました」「またやりたいです」というような便利なキーワードを教えてあげてください。

大人になったら感想文や作文を書く機会はほとんどなくなります。繰り返しになりますが、それ自体を書く能力ではなく課題をこなすための力を養ってあげてください。

小学校に上がりパニックが増えました。学校の先生も困っていますが、どのように対処すべきでしょうか。

パニックの対応は、直後・落ち着いてから・日常の対応の3パターンに分かれます。

  • 直後の対応
    • 本人・周囲にケガがないよう引き離すなどの対応をとる。
    • 刺激が少ない場所に移動し、むやみに声をかけず落ち着くのを待つ。
    • 落ち着かず多弁・多動状態になっている場合は以下のような対応を試みる。
      • 本人の言葉をオウム返しにして繰り返す。
      • 状況に関する、答えが明瞭で簡単な質問をする。(例:ジャングルジムで遊んでいたの?)
      • 簡単な手作業をさせる(ビー玉を穴に入れる、ペグさし 等)
  • 落ち着いてからの対応
    • パニックになった理由を確認する。
    • 適切な対処方法を確認する。
    • 必要があれば謝ったり片づけたりといった事後処理を部分的にでも行わせる。
  • 日常の対応
    • パニックになる原因と、どうやったらその状況にならないかを一緒に考える。
    • 刺激の少ない座席配置にするなど、環境を整える。
    • 感情を色で視覚化するなど、自分の状態を客観的に捉えるための方法を教える。
    • 混乱しそうになった時、自立的に落ち着ける方略を一緒に探す(例:深呼吸をする、好きなキャラクターの絵を見る)

授業中の離席が目立ちます。どのようにしたらよいでしょうか。

ADHD(注意欠如多動性障害)の傾向の強いお子様に見られる行動です。まずは、始めから数十分も着席していることは難しいと理解をした上で、数分でも座れていれば評価をしてあげましょう。

離席を減らすための工夫としては、壁際など刺激の少ない座席にする・分かりやすい課題を提示するなどして環境のほうを調整してあげてください。一方でASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)のお子様とは異なり、刺激を嫌っているわけではないため整理された環境を好まないことがあります。そういった場合には必要性を説明した上で、休憩時間には体を動かして思い切り楽しめるような環境設定をしてあげてください。

また、障害があることをきちんと先生や関係者に伝えていないと、話が聞けない・忘れ物が多い・自席に座っていられないなどの行動は単なる不真面目と捉えられてしまう可能性があります。叱られることが増えていくと、自尊心が低下しできることもできなくなってしまう恐れがあるため、本人への直接支援していくと同時に周囲の発達障害に対する理解も促していきましょう。

多動がひどく、医師から服薬をすすめられました。薬の効果はあるのでしょうか。

多動性や衝動性が強いお子様の場合は、服薬をすることもあります。小児期におけるお薬では、コンサータ(メチルフェニデート)とストラテラ(アトモキセチン)というお薬が使われます。どちらも脳内の神経伝達物質の不足を改善する働きがあり、ADHD(注意欠如多動性障害)の発達障害児の多動性や衝動性を和らげてくれる効果が期待されます。

  • コンサータ(メチルフェ二デート)
    • 効き目:早く効きやすく、中断するとすぐに効果が見られなくなる
    • 持続時間:12時間程度
    • 副作用:食欲低下、入眠時間の遅れ
  • ストラテラ(アトモキセチン)
    • 効き目:徐々に効果があらわれる
    • 持続時間:24時間程度
    • 副作用:頭痛、吐き気、眠気(但し数日で消失する場合が多い)

お薬を飲むことでADHDの症状が和らぎ、お子様本人の能力が発揮しやすくなるでしょう。しかしながら、それだけで全てが解決する訳ではなく行動面の課題へのアプローチや学習のサポートは引き続き行っていく必要があります。薬自体を忌避するのでも頼りすぎるのでもなく、医師の判断に基づきながら上手に活用していきましょう。

参考URL

特別支援教育について (文部科学省ウェブサイトより)

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